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♢YOU
3日しか経ってないのに、
家が懐かしく感じる。
今日からしばらくは
ひーくんが居てくれるんだって。
私は大丈夫だって言ったんだけど、
体は大丈夫でも心が心配だからって。
こんな優しいひーくんが、
今度は旦那さんになるんだなーって
考えながらひーくんの背中を見てた。
涼太の時とは違う安心感を感じられた。
照「じゃあ、俺仕事行くね」
「うん、いってらっしゃい」
私は術後だから会社に相談して、
今日と明日は休みにしてもらった。
て言っても、大した手術ではないから、
出血の心配とかはほとんどないけど。
照「なんか...いいね」
「え？」
照「お見送りしてもらうって。
まだ早いけど、新婚って感じ(笑)」
「もう、何言ってんの(笑)」
照「自分だってニヤニヤしてるくせに(笑)」
遅れるよって言ったら、忘れ物したって。
「え、何？持ってくるよ」
照「物っていうか」
「ん？」
何を忘れたんだろうって思ったら、
チュッて唇が触れた。
照「行ってきますのキスは
忘れられないでしょ？笑」
「もう...本当に(笑)」
照「いいじゃん(笑)じゃあ...行ってくるね」
「うん。いってらっしゃい」
そう言ってひーくんがドアを開けた時に
仕返しがしたくなっちゃって。
「あ、照」
照「え？」
「早く帰って来てね」
照「はぁ...やられたー笑」
そう言ったらもう一度戻ってきて、
唇を重ねて今度こそ仕事に行った。
あれから先生に、
これからの自然妊娠の可能性を聞いた。
全く不可能ではないけど、
何度も流産を繰り返すのも良くないから、
計画的に妊活をするためにその前に1度病院に
相談した方がいいだろうってことだった。
今すぐ治療が必要なわけではないし、
自然妊娠も夢ではないって。
それを聞いて少し安心した。
やっぱり女性としては...
子供が産めないかもって思うと
悲しいし辛いからね。
ひーくんと私も話し合って、
もっとしっかり避妊をするようにしようって。
今はまだ、2人の時間が欲しいしね。
てことで、ひーくんが善は急げって言うから、
私たちは早速お互いの実家に挨拶に行った。
私の方もひーくんのご両親も
すごく喜んでくれて嬉しかった。
ひーくんは相変わらず緊張してたけど。
それが終わったらひーくんの引っ越しで忙しくて、
私も結局予定より早く新居に移ることにした。
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作者名：のらんせ | 作成日時：2022年9月8日 18時
