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♢YOU
それから...って言って、
人がいっぱいいるのに唇が触れた。
「もう...恥ずかしいじゃん」
照「したかったの」
「うん...私もだけど」
照「じゃあ...来週名古屋でね」
「うん。楽しみにしてる」
次の週も予定通り名古屋で一緒に
観光したりゆっくりして過ごした。
特に何の変哲もなかったので割愛。笑
ひーくんが無事東京に戻ってきて、
そこからは一緒に部屋探ししたり、
週末に会ったりして特に変化はなかった。
翔太のアドバイスで、
私が満期より3ヶ月早く今の家を出るくらいが
金銭的にはちょうどいいってわかって、
それに合わせて色々動いてたくらいかな。
翔太も何だかんだで
彼女とうまくいってるみたい。
お兄ちゃんを取られたような感覚はあるけど
翔太が幸せになれればって心から思ってる。
てことで...あれから時は経って家も決まって、
ひーくんの退去が近づいてきたから
2人で家具を見に来たんだけど。
さっきから何となく体の調子が悪い。
どこか痛いとかじゃないけど、
腰が重いし生理前かも...
でももうあまり時間もないし、
せっかく2人で選ぼうって来たのにって
少し我慢すればどうにかなるかって
思ってたんだけど...
照「顔色悪いよ？大丈夫？」
どっか痛いの？って
心配そうに覗き込んでくる。
「生理前かも...何かしんどくて」
照「何で早く言わないの？
ちょっとあそこに座らせてもらお？」
そう言ってソファー売り場の
ソファーに座らされた。
照「ごめん気づかなくて。
朝からしんどかったの？」
「ううん、朝は平気だったんだけど」
照「すぐ言ってくれていいのに」
「だって今日くらいしか
時間ないなって思ってたから...」
照「Aちゃんの体調の方が大事でしょ？
家具なんて最悪今のやつ使えばいいんだから」
「そうだよね、ごめん」
ひーくんが水を買いに行ってくれて、
お店の人には申し訳ないけど
しばらくの間休ませてもらってた。
ちょっと落ち着いたところで、
今日はもう帰ろうって言ってくれて
ひーくんの車に乗って私の家に向かってたんだけど。
何か...嫌な予感がする。
下腹部の痛みと突然出始めた脂汗。
前にも味わったことのある感覚...
「ひーくん...お腹痛いかも...」
普通に座ってるのが無理になって、
助手席でうずくまっちゃって。
ひーくんも運転中なのに
気が気じゃなかったと思う。
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作者名：のらんせ | 作成日時：2022年9月8日 18時
