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♢Hikaru
またしばらく観光したら、
お洒落なカフェでスイーツ食べて、
夕方にはもう旅館にチェックインした。
今回も部屋に露天風呂が付いてたから
今日はもうゆっくり過ごそうって。
部屋でお酒頼んで、
ちびちび飲みながら喋ってた。
今回は夕飯も部屋で準備してもらえたから、
ほとんど2人っきりで過ごせて
俺的には結構よかったかなーって。
照「あのさー、ちょっと話したいことあって」
「ん?何ー?」
温泉に浸かりながら、
ずっと話したかったことを切り出した。
照「俺さ、あと半年くらいで
今の家の更新時期が来るんだけど」
「うん」
照「もう少し広いところに
引っ越そうかなーって思ってて」
「そうなんだ」
照「Aちゃんの家の更新時期が来たらさ」
「うん」
照「そのー...一緒に住まない...?」
「え...」
なんか思ってたのと違う反応だなー。笑
照「ダメかな?」
「全然ダメじゃない!」
照「びっくりした...笑」
いきなり声が大きくなったから
びっくりしたけど安心した。
「ごめん、びっくりして
言葉が出なかったから...力んじゃった(笑)」
照「1年経つから、先を見据えるなら...
一緒に住みたいなって」
「うん、そう言ってくれて嬉しい」
断られたらどうしようって
思ってたから純粋に嬉しかった。
照「一緒に住むならさ」
「ん?」
照「お互いの親に..挨拶とか
しといた方がいいのかなって思うんだけど」
「そっか...考えてなかった」
照「考えといて?」
「うん、わかった」
この頃には俺は、
このままうまくいったら結婚したいなって
結構覚悟が決まってた。
Aちゃんはどうかわからないけど、
俺はそうなれたらいいなって。
一緒に住むタイミングで挨拶もしとけば、
お互いの両親も安心するんじゃないかって。
俺も一応長男だし、
両親を安心させたいって気持ちも
少なからずあったと思う。
「親に話してみるね」
照「うん、ありがとう。俺もそうする」
のぼせる前にって温泉から上がって、
部屋でゆっくりすることにした。
「楽しかったね」
照「うん、そうだね」
「明日には帰るの寂しいなー」
照「また来ようよ」
「うん、そうだね」
思ったより早く、
またこの地に旅行しに来ることを
この時の俺らはまだ知らない。
照「意外と旅行とか行けてなかったし...
近場でもいいから、もう少し
色んなところに行ってみようか?」
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作者名:のらんせ | 作成日時:2022年9月8日 18時