♢_84__________ ページ35
♢Shota
俺も思いつきで言っちゃったし
仕事もあるからそれ以上話も広がらず、
Aが気まずそうに寝室に行ったから俺も寝た。
次の日俺がまだ寝てる時に
インターホンが鳴ってラウが来た。
ラ「ねぇ、話って何！？」
「ちょっと落ち着いて？笑」
ラ「あ、これ。プリン！ママが持ってけってー」
「ありがとう。後でみんなで食べようね」
ラ「ねーねー、それで話って何ー？」
あー、こいつのこのワクワクしてそうなテンション。
多分俺とAが付き合ったとか結婚するとか、
そういう報告だと思って来ちゃったんだろうな(笑)
「とりあえず真都はソファーに座って？
翔太も起きたなら布団畳んで？」
翔「はーい...」
ラ「ほら、座ったよ？
しょっぴーはいいから早くー！」
「ねぇ、落ち着いてって本当に(笑)」
子どもを宥めるみたいに
ラウの隣に座って両手を握ってた。
ラ「だって昨日から気になっちゃって
全然眠れなかったんだから」
「うん、どうりで来るの早かったもんね(笑)」
とりあえずリュックくらい下ろしてって
Aに外してもらってんの、
こいつマジでガキかよ(笑)
「あのね、真都。
私、仕事でアメリカに行くことになったの」
ラ「え...待って、何でいきなり？」
ねーねーって、思ってたのと違う話だったから
落差がすげーのなんの。
「真都、いいから聞いて？とりあえず期間は1年。
もしかしたら伸びるかもしれないけど、
ビザの問題もあるから、長くても2年くらいだと思う」
ラ「うん...わかった」
あ、わかったんだ、って
聞いてて拍子抜けしたわ。笑
「それで、真都は何の話だと思ったの？笑」
ラ「てっきり2人が結婚するのかと思って...」
やっぱりなー(笑)
そうだったらどれだけよかったかって思うけど。
「うん、その話はまだちょっと
出来そうにないかな」
ラ「何だよー！
僕の睡眠時間返してよー！」
「そんな無茶言わないで(笑)」
お茶でも飲もうかって、3人分紅茶を準備してくれた。
ついでに朝食も。
ラウも何も食べずに出てきたらしい。
「とりあえず今月でここは
もう引き払うことになったから、
間違ってもここには来ないようにね？」
ラ「向こうに行くまでどこにいるの？」
翔「俺んちだよ」
ラ「え！？そうなの！？」
何でそんな嬉しそうな顔すんだよ(笑)
「ラウールくんはいい加減落ち着こうね(笑)」
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作者名：のらんせ | 作成日時：2022年8月28日 21時
