♢_82__________ ページ33
♢YOU
とりあえず真都には食後にでも
連絡を入れるとして
私ももうお腹空きすぎてやばい。笑
翔「そういえばお前ここ引き払って
そのあと行くまでどうすんの？」
食べるか喋るかどっちかにしなさい
って言葉はグッと飲み込んで、笑
マンスリーとかウィークリーとか
借りるつもりって伝えた。
翔「うちにいれば？」
「え？」
翔「その間のお金もったいなくね？
うちに来れば浮くじゃん」
「え、いいの？」
思ってもなかった提案に、私は気分が軽くなった。
翔「ちょっとくらい居候させてやるよ」
「え、ありがとう！」
もっとどうぞって私のおかずを分けたら
調子乗んなって笑ってた。
翔「居候だから、
飯の準備くらいはしてもらいたいわー」
「はい、仰せのままに(笑)」
翔「何だその言い方(笑)」
翔太はどこまでもお人好しだよ...
私なんてこんなに打算的で、したたかな女なのに。
私のどこに好きになる要素があるんだろうか。
そんなことを考えてたら、
無神経にも口に出しちゃった。笑
うわ...気まずい。
翔「お前何聞いちゃってんの...笑」
「いや、その、変な意味じゃなくて、
ふと思ったっていうか...何ていうか...」
あーもう、私って本当にバカ。
翔太にいつも思ってること言いすぎて
こんなことまで言っちゃうなんて。
翔「どこだろうなー？俺も知りたいわ(笑)」
そう言ってご飯を頬張ってた。
翔「まぁ...全部じゃね？
そういうアホなところも含めて(笑)」
「アホって失礼な！翔太だって5歳児のくせに」
翔「お前だって3歳児のときあんだろうが(笑)」
「ないよ、そんなの！笑」
気まずい空気になるかと思ったけど、
翔太のおかげで回避できた。
ご飯も食べ終わって
翔太はまたソファーでくつろいでた。
テレビ見たり携帯見たり
私は洗い物とかして遠目に眺めてたんだけど...
「寝てるし...笑」
また口開いてる。
最近では男の顔を見せるようになった翔太だけど、
寝顔はそれこそ5歳の時から変わってないな。
風邪引いちゃうといけないから、
毛布をかけて私はシャワーを浴びた。
「あ、起きたんだ」
少しゆっくりシャワータイムを
満喫してる間に起きたみたい。
翔「これありがと」
「どういたしまして」
翔「髪乾かしてやろうか？」
「え、いいの！？」
今日は翔太に至れり尽くせりだなー。
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作者名：のらんせ | 作成日時：2022年8月28日 21時
