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♢Hikaru
久しぶりにAちゃんに会えて、
しかもご飯に誘ってくれて、
完全に舞い上がってた。
Aちゃんが前に言ってた
青天の霹靂ってこういう感じなんだ。
Aちゃんも多分
色々と言葉を選んでくれたんだと思う。
自分が...告げられた側の経験があるからな。
照「前に佐久間が、
Aちゃんは元々は向こうで働きたくて
入社したって言ってた」
すっかり忘れてたんだけど、
突然それを思い出した。
さっきまでは何て言っていいかわからなくて
どうしても寂しいって気持ちが
先に出てきちゃったけど...
Aちゃんの夢だったんだよな。
照「てことは、夢が叶うんだね」
「...うん、そうだね」
照「おめでとう」
「ありがとう」
ここでおめでとうって言えた俺を
誰か褒めて欲しい(笑)
照「正直...すっごい寂しいけど、
Aちゃんのこと応援してるから」
「実は、私も寂しいんだよね(笑)
でも向こうで経験積んで、
またさっくんたちと仕事するからさ」
照「そっか。それはもう決まってるんだ？」
「うん。決まってるっていうより
私がそれを条件にって提示したの」
Aちゃんと佐久間はビジネスの世界に
結婚があれば間違いなくしてる
っていうくらい相性のいい2人。
佐久間もいつもAちゃんは
最高のビジネスパートナーだー
って言ってたし。
Aちゃんも言ってたような。
でもお互い絶対に
恋愛対象には入らないんだって(笑)
照「じゃあ戻ってきたら
また3人でいるところ見れるんだね」
「うん」
照「また出発の日が
決まったら教えてくれない？」
行けるんだったら
見送りたいなって思って聞いたら、
わかったって言ってくれた。
「1年で帰ってこれるかは私も
全然わかんないけど、戻ってきたらさ...
またご飯とか行ってくれる？」
そんな不安な顔させたくないのに。
照「当たり前だよ。帰ってきたらすぐ行こう」
「ありがとう」
ちょうどその頃に席の時間が来るから
先に会計をって店員さんが伝票を持ってきた。
週末で忙しそうだったから、
とりあえず支払いを済ませて外に出たんだけど。
もう一軒行こうとしてるのに、
今日に限って全然空いてるところが見つからない。
でも次いつ会えるかわからないし
まだ帰したくないんだけど...
照「あのさ」
「ん？」
照「Aちゃんが
嫌じゃなかったらでいいんだけど」
「うん」
照「うちで...飲み直さない？」
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作者名：のらんせ | 作成日時：2022年8月28日 21時
