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♢YOU
深「俺は照からAちゃんとのことは
何となく聞いてるから
2人のことはわかるんだけどさ。
翔太とはどうなの?」
「どうっていうか...
前と変わらないと言えば
そんなに変化はないんだけど」
深「じゃあ何で翔太を置いてくのが
辛いって思うの?」
「うーん...そう言われると...」
確かにふっかさんの言う通り。
翔太を置いて行ったからって、
別に翔太は自立してるし1人の時間も好きだし。
1年間私が居ないくらい
どうってことないってわかってるけど。
佐「翔太がどうとかじゃなくて、
Aが翔太から離れたくないんだろ?」
「え?」
佐「だっていっつも助けてもらってんじゃん(笑)
会社の前まで時々送ってもらってんの
俺知ってるんだからな(笑)」
「そうだったんだ」
佐「だから、Aは...
例えるなら親離れできないんじゃない?」
「親離れ...かぁ」
佐「絶対に助けてくれる人が
近くにいないのが怖いんだよ。
でも翔太はいくらでも待ってると思うよ?」
多分、さっくんの言うことは正しいと思う。
翔太をほっとけないんじゃなくて、
私が離れられないんだ。
知らないうちに翔太に頼りすぎて
自分じゃ何もできなくなってるのかも...
深「俺もそれは一理あると思う。
まぁ...照とのことだってさ、
1年くらい空いたって平気じゃない?」
佐「そうそう。それで関係が
壊れちゃうくらいなら
照とは縁がなかったってそれだけっしょ?」
「まぁ...確かに」
2人の言うことがごもっともすぎて
ぐうの音も出ないとは
まさにこのことだなー...と。
深「じゃあ、あとは何だっけ?
佐久間と阿部と仕事したいって話だっけ」
佐「そんなのは俺が守ってるに決まってるだろ?
舐めてもらっちゃ困るぜー、全く(笑)」
そう言ってさっくんは
力強く私の肩に手を乗せた。
佐「絶対行った方がいい。
俺はAに行ってほしいんだよ。
それで戻ってきたAとまた
パートナーとして仕事したら、俺ら最強じゃね?」
「さっくん...」
佐「プライベートのこともわかる。
確かに簡単に友達から離れるってできないけどさ、
Aの周りの人たちは物理的な距離が出たからって
離れるような奴はいないって」
居たら俺が殴っとくって言ってくれたっけ。
「そっか...そうだよね」
深「仕事の面だったら、
返事する時にまた佐久間と阿部と
仕事ができるのを条件に...
ってくらいは言ってもいいんじゃないの?」
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作者名:のらんせ | 作成日時:2022年8月28日 21時