♢_68__________ ページ19
♢YOU
「うーん...そうかもしれないけど」
亮「テレビ番組の案件なら
俺と佐久間さんで守れるし、
Aさんが戻ってきた時に
パワーアップした姿を見せられるように
種まきだってしときますから」
いつの間にこんなに頼もしくなったのか。
分析能力に長けてるだけあって、
短時間で色々と計画を考えたんだろうな。
「亮平くんの気持ちはわかった。
前向きに検討するから、
とりあえずゆっくり考えさせて？」
亮「そうですよね。
俺でよければ話聞くんで！」
リサーチは任せてくださいって
最後には和ませてくれた。
確かにまた3人で今よりいい仕事ができるなら、
引き受けるのもありなのかな。
一生いるわけではないし、
涼太みたいに修行のつもりで...
そう考えたら、
あの時の涼太は強かったんだなって。
やっぱり敵わないなー。
その日はさっくんは取引先に行ったりしてたから
会社には居なかったんだけど、
どうしても話を聞いて欲しくて
家に帰ってから電話した。
「今時間いい？」
佐「おう、少しなら」
「あのさ、さっくんが前に
本国勤務のこと言ってたじゃない？」
佐「あー、今日話した？」
「うん。それで話を聞いて欲しくて」
佐「じゃあ、お前ちょっと
出てこない？今外にいるんだけど」
「どこにいるの？」
佐「バーで飲んでるから来いよ。
場所送っとくから」
「わかった...じゃあ行こうかな」
もう化粧も落としちゃったけど、
苦し紛れに眼鏡をかけてさっくんのとこに向かった。
いらっしゃいませって声に聞き覚えがあって。
「ふっかさん？」
深「待ってたよー(笑)」
「え、ここがふっかさんのお店？」
ふっかさんも翔太と同じく経営者で
バーを3店舗持ってるって話は聞いてたけど、
まさか呼ばれた先がそうだったとは。
今日はさっくんが来るから、
お店に立ってるんだって。
佐「ふっかにも聞いてもらおうぜ」
「うん、そうだね」
ふっかさんとは今日が3回目なんだけど、
何となく話しやすくて頼っちゃう。
佐「それで？とりあえず
悩んでること全部言っちゃえば？」
深「まずはそれを聞いて状況を整理しようよ」
「そうだね...」
それから私は全部素直に話した。
照くんといい関係を築けてること。
仕事も楽しくて本国勤務より
今の仕事に興味が向いてること。
さっくんと亮平くんと
もっと色んな仕事がしたいってこと。
あと...翔太を置いていくのが辛いってこと。
:
♢_69__________→←♢_67__________
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のらんせ | 作成日時：2022年8月28日 21時
