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♢YOU
どんなことがあろうと、夜は明けて朝が来る。
目を開けたら、翔太の寝顔があった。
昨日は泣きじゃくって、
感情も顔もぐしゃぐしゃになって、
翔太が一緒に寝てくれたんだっけ。
また...甘えちゃったな。
あれから翔太が涼太に連絡をしてくれて、
週末のパーティーの前に
最後の話し合いの場を作ってくれた。
そこには翔太も同席するって。
もう決めたから...
後悔はするかもしれないけど、
きっと長い目で見ればよかったって
思えるはずだから。
っていうか、翔太口開いてるし、
よだれ垂れてるし...笑
「翔太、起きて」
翔「へ...？」
「ほら、よだれ拭いて？笑」
そう言ってティッシュを渡したら、
あ、うん...て寝ぼけながら拭いてた(笑)
とりあえず先にベッドを出て、
顔を洗いに洗面所にきた。
目...腫れてるな。
一旦顔を洗って、
瞼を冷やすことにしよう。
とりあえず身支度を整えて、
冷蔵庫から保冷剤を取り出して
瞼に当てながらソファーに座ってた。
翔「何してんの、お前(笑)」
「目が腫れてるの」
翔「見せてみ？」
そう言って翔太が
こっちに寄ってきたと思ったら、
保冷剤を外されて視界が翔太でいっぱいになる。
「...」
しばらく真剣な顔で
見つめてくるから、
思わず何も言えなくなる。
翔「確かに腫れてるなー」
「...そう言ったじゃん」
翔「でも可愛い」
「え？」
翔「ふふっ(笑)」
「何言っちゃってんの...」
顔に熱が集まって、思わず俯いてしまう。
翔「こっち見ろって」
そう言われたと思ったら顎を持ち上げられて、
また視界が翔太でいっぱいに...
何これ...
この間の壁ドンといい、今度は顎クイって...
翔太って今までの
彼女にもこんな感じなの？
「ちょっと...恥ずかしいから」
翔「いいじゃん。恥ずかしくたって」
「やめてよ...」
翔「目が腫れたってAはAじゃん。
俺にはいつでも可愛いけど...？」
ドキッと心臓が高鳴るのがわかる。
翔「でも世間的にはなー(笑)」
いきなり5歳児みたいな顔に戻って、
洗面所の方に行っちゃった。
「何なの...もう」
こうして私の1日は始まった。
今日は夕方から例のテレビ番組関連の
最終打ち合わせが入ってて、
それに合わせて昼頃から出社することになってた。
翔「何か食べに行く？」
「いいの？」
翔「いよいよだろ？仕事。
景気付けにうまいもん食ってがんばろうぜ」
「うん！」
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作者名：のらんせ | 作成日時：2022年8月28日 21時
