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◁◁Hikaru
無防備な顔で寝ちゃったAの頬をそっと撫でた。
可愛いなーって素直に思う。
その寝顔をしばらく見つめてから、
俺もそっと目を閉じた。
朝になって、目を開けたらAが居なくなってた。
照「A？」
本当は嫌だったのかなって突然思ったけど、
車じゃないと帰れなさそうな所まで来てるし
帰ったってことはさすがにないよなって。
ベッドから降りて浴室の方に行ったら
シャワーの音が聞こえて安心した。
俺には気づいてないみたい。
鼻歌が聞こえてきて、Aの歌声が響いてた。
「わっ...びっくりした」
照「勝手に居なくならないでよ」
「ごめん。目が覚めちゃったから...」
照「...寂しいじゃん」
そのままAに近づいてシャワーを取り上げた。
「照？」
照「俺から離れた罰ね？」
そのままAの手を壁に付けて、
後ろからそっと触れた。
「照...」
照「まだ触ってもなかったんだけど」
「違うの...」
照「何が違うの？」
俺の顔見ただけで、
昨日のこと思い出してくれたのかな。
さっきまでシャワーを浴びてたとは思えなくて。
照「ひとりでシてたの？」
「...そんなわけないじゃん」
照「じゃあ何でこんな風になってんの？」
指を滑り込ませたら、体が脈打って。
「あっ...」
照「Aって結構悪い子だね？」
「違う...」
照「全然違わないんだけど」
反対の手でAの顎を持って
こっちを向かせたらほっぺたを赤くして
涙目になってた。
経験少ないなんて、嘘だろって思うくらいに。
照「どうしたの？」
「ねぇ照...指...抜いて？」
照「やだよ...こんな可愛い顔してんのに」
「恥ずかしいから...」
照「昨日もいっぱい見たけど」
今にも崩れ落ちてしまいそうなAの腰を支えた。
俺に身を預ける姿が愛おしかった。
照「寒くない？」
「うん...平気」
照「もう一回手、付いて？」
「え...？」
照「俺ももう我慢できないから...」
言われる通りにしちゃって、可愛いやつだなーって。
“壊したい”っていう感覚が芽生えた瞬間だった。
一気に貫いたら、大きく声が漏れた。
お風呂だからよく響く。
照「また聞かせて？」
「照...ダメっ...」
照「ダメじゃないじゃん」
そんなにダメって言うなら、
俺のこと突き飛ばせばいいのに。
そんな声出して、壁に爪を立てて。
止まれって言う方がおかしいだろって。
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作者名：のらんせ | 作成日時：2022年10月9日 13時
