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のぶくんは私が小さい頃から伊達工の練習試合を見に行ったり公式試合を見に行ったりすると何かとよく会って話を聞いてくれる友達だった。


 バレーの試合以外で会ったことは無いが、公式試合ではほぼ必ずと言っていいほど出会うので、その度に話を聞いてもらっていたのだ。


 ちゃんと頷いて聞いてくれるのでつい沢山喋ってしまう。



 去年ひっそりと伊達工の練習を見に行った時から去年の県大でも会っていたのですぐ分かった。



「……」

「うん、そう。烏野のマネージャーになったの。……うん、見れる時は絶対みるよ!」

「……」

「ふふ、こっちも負けないよ!」

「いやなんでそれ会話成立すんだよ?!」



 のぶくんは口数が少ないけれど、表情が豊かなので何が言いたいかは何となく分かる。



「つか、青根!聞いてねぇんだけど!彼女かよ?!」

「……」

「嘘つけ!嬉しそうな顔しやがってこのリア充!!」


「ちょっとAチャン?!ママ聞いてないんだけど!!」

「菅原先輩はいつから私のママになったんですか」



 
 長々喋っている暇もないのでのぶくんに手を振ってお別れする。


 そうだった。

 一回戦勝ち上がれば、次は伊達工と当たる。


 未だに去年までの感覚が頭の中に残っていて、自分が烏野にいるということを忘れてしまうことが多々ある。



「Aすごいよね」

「え?なにが?」

「青城と音駒と伊達工と、顔広すぎない?」

「それはたまたま!私もびっくりしてるくらい!」



 まぁバレーが好きで色んなところ行ってれば必然的にそうなっただけだが。


 ちらりと翔ちゃんの様子を伺う。

 言葉数が減ってきた。そろそろ緊張し始める頃だろうが、私はギャラリーに行かなければならないからみんなとは一旦分かれることになる。



「翔ちゃん」

「へぁ!ハイ!ハイ!?」



 私に翔ちゃんを完全に落ち着かせてあげることは難しいかもしれないが、

 応援はしたいし、全力で頑張って欲しい。



「二階で見てるから。
翔ちゃんがブロック躱してかっこいいスパイク決めれるように、でっかい声で応援するから!頑張ってね!」



 ギュッと手を握って、しっかり目を合わせて言う。

 翔ちゃんは少し目を見開き、でもすぐにいつもの眩しい笑顔になった。



「おう!!任せとけ!」





 

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(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます、!がんばります!! (2020年5月10日 1時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - きさん» これからも頑張ってください! (2020年5月9日 21時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 愛さん» わ、ほんとですか!むちゃくちゃ嬉しいです!! どうでしょうか!笑 私にもわかりません… (2020年5月9日 21時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみにしてます!!!あの、予想ですけど....もしかして稲荷崎のマネになるんですか? (2020年5月9日 19時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 鏡さん» そう言っていただけると更新の励みになります…!ありがとうございます!がんばります! (2020年5月7日 22時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きたの | 作成日時:2020年4月5日 10時

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