援 ページ7
ーーそして、ＩＨ予選前日。
「ーー俺からは以上だ。今日はよく休めよ」
「「ハイ！」」
「よし！じゃあこれで、」
「あっ、ちょっと待って！もうひとついいかな！」
武田先生が私達の変わりに止めてくれる。
「マネージャーの二人から！」
私と潔子先輩は頷き合い、紙袋から弾幕を取りだしギャラリーへとあがる。
みんなが不思議そうにこちらを見ているのがわかる。
「Aちゃん、せーので」
「ハイ！」
「せーのっ」
潔子先輩の合図で弾幕を下ろすと、下から「おおぉ！！」という歓声が上がった。
先輩と顔を見合わせて笑い合う。
これだけ反応してもらえると、やった甲斐がある。
「こんなのあったんだ……！」
「掃除してたら見つけたからAちゃんと二人で綺麗にした」
「うおおおお燃えてきたあああ！！！」
「よぅしゃああ気合い入れて、」
「まだだ」
大声ではしゃぎ出す田中先輩たちに苦笑をうかべる。
けれど、そうだ。潔子先輩は一言だけでいいからちゃんと声援を送りたいと言っていた。
ナイス澤村先輩、と心の中で親指を立てつつ潔子先輩をみる。
「……が、
がんばれ」
ちょっと頬を赤らめて呟くように言うその姿はとても愛らしく、
逃げるように私のほうに来る。
「Aちゃんも」
「え」
「私だけじゃ恥ずかしいし」
涙を流している先輩方を見下ろす。
いやいや、この流れは私がいう流れではないだろう。
「私は一年生ですし……え」
そういう私の声がやけに体育館に響く。
と、先程の涙をぐっと堪えてこちらを見上げる先輩方が視界に入り、
私の言葉を待っているのはすぐに分かった。
ええぇ……そんな期待されても、大したこと言えない……
「えっと……私、当日は二階から見ることしかできませんが……ど、どの学校のチア部とか吹奏楽部よりも声張って応援するので！！！……ので…………
がっ、頑張ってくだしゃ、さひ、さい！！」
「プッ」
「ちょっとそこ笑わない！！」
「うおおおおAちゃああああ」
「好きだー！！！」
「どさくさに紛れて告白すんなコラ」
ひぃぃい、恥ずかしぃいいい！！！
真っ赤になっているであろう両頬を抑え、潔子先輩と「は、恥ずかしいですね」「ほんとにね」なんて笑い合う。
ＩＨは明日。
もう、明日だ。
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き(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます、！がんばります！！ (2020年5月10日 1時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - きさん» これからも頑張ってください！ (2020年5月9日 21時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 愛さん» わ、ほんとですか！むちゃくちゃ嬉しいです！！ どうでしょうか！笑 私にもわかりません… (2020年5月9日 21時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - いつも楽しみにしてます！！！あの、予想ですけど....もしかして稲荷崎のマネになるんですか？ (2020年5月9日 19時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 鏡さん» そう言っていただけると更新の励みになります…！ありがとうございます！がんばります！ (2020年5月7日 22時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年4月5日 10時
