追 ページ35
「あれ……Aちゃん強そうな仲間が増えたね……？」
「あはは……そうでしょう。鉄壁フレンズですよ！」
「……センスの欠片もねぇな」
烏野側のギャラリーはてっきりまた一人きりだと思っていたのだが、
島田さんたちも見にきていたし、それに加えて鉄壁が二人増えた。
あくまでも偵察目的できたけれど青城サイドは見難そうだからというだけで頑固として烏野の応援ではないらしい。
「……今日もそのウルサイやつ持ってきたのかよ」
「勿論です。女の子たちのキャーキャーにも負けませんよ！」
「及川徹ねぇ。そんなかっこいいか？」
二口先輩は肘をついて、反対側のギャラリーにいる女の子たちの視線の先にいる彼を眺める。
「顔は置いておいても、彼はものすごいセッターですよ！合わせるんじゃなくて、選手を観察してその全力を引き出すんです」
「ほーん。ま、あの女子たちが見にきてんのは第一顔だろうけどな」
「……それは否定できませんが！」
でもたとえ顔を見にきたとしても、きっとプレイを見て次からは顔じゃなくて及川徹という選手を見にくるようになる。
……だからファンみたいなのが多いんだな。
かくいう私も徹くんのプレイに魅せられた一人である。小さい頃から見てきたから、余計に。
「『烏野がんばれ！！』」
叫んだ瞬間、青葉城西のみんながこっちを見た気がした。
徹くんにかぎってはこちらを指差して一くんに何かを訴えているようにもみえた。
けれど、反応したのはもちろん青葉城西だけでなくて、
すぐ下にいた翔ちゃんがくるりと振り返ってこちらを見上げた。
「！」
そして私の後ろにいるのぶくんや二口先輩をみて、慌てて飛雄の肩を叩く。
飛雄もまたこちらを見上げて同じような反応をした。
……上から見てるとさらに可愛く感じる。
「『翔ちゃん、飛雄、頑張って！』」
「「！」」
手を振ると翔ちゃんはブンブンと手を振り返してくれる。
「『飛雄！徹くんとは二年もやってる時間違うんだから、自分より上手いとこあって当たり前！
落ち着いて頑張って！』」
それが結構心配だった。
あの徹くん相手だから。
飛雄は少し目を見開いた後じっと見つめて何かを言いかけたが、
時間になってそのままコートに行ってしまった。
.
負けるシーンを読み込んで書くのが心苦しいので省かせてください……ごめんなさい……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
き(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます、！がんばります！！ (2020年5月10日 1時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - きさん» これからも頑張ってください！ (2020年5月9日 21時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 愛さん» わ、ほんとですか！むちゃくちゃ嬉しいです！！ どうでしょうか！笑 私にもわかりません… (2020年5月9日 21時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - いつも楽しみにしてます！！！あの、予想ですけど....もしかして稲荷崎のマネになるんですか？ (2020年5月9日 19時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 鏡さん» そう言っていただけると更新の励みになります…！ありがとうございます！がんばります！ (2020年5月7日 22時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きたの | 作成日時：2020年4月5日 10時
