達 ページ19
第２セットが始まった。
ここからだ。大事なのはここから。
こちらの手の内を全て見せた今、向こうの対応次第では巻き返される可能性がかなりある。
烏野はローテを２個回し、変人速攻に慣れつつあるのぶくんと翔ちゃんを離したようだ。 ナイス判断。
「うわっ、すごい……」
のぶくん、やっぱりすごい。
一瞬翔ちゃんの囮に釣られてもすぐにその次の東峰先輩のスパイクに反応してボールを触っている。
「『あ、東峰先輩ナイスキー！』」
伊達工に呑まれないようにと声はだすが、内心ハラハラである。
「あの７番すげぇな」
「ほんとに……あのタッパと安定感あって、その上に反応まで早かったら、
これからが怖いです。完全に慣れさせないようにしないと……」
「だな……」
もしこのセットを取られて３セット目に入ったら完全にこちらが不利になる。
「……それと、のぶくんは、あの７番は頭も切れる」
東峰先輩のスパイクを打ち落としたのぶくんに目を細める。
今完全にブロックに隙をつくり、そこに誘導して叩き落とした。
「……ほんと厄介」
そこが面白いんだけど。
のぶくんがいない間にここぞとばかりに点を決める烏野。
できれば後衛に回っている間に２セット目を終わらせたいところだがーーそう簡単にはいかない。
「また戻ってきちゃったねぇ……」
「はい……しかも、
翔ちゃんも下がっちゃう」
マッチポイントにして、のぶくんが前衛、翔ちゃんが後衛という苦しい状況。
しかも伊達工側は一番ブロックが固い三枚がちょうど前衛だ。
みんな疲れが出てきているところで、長いラリーが続く。
「『ツッキー決めたれ！……ックぅう〜』」
ツッキーのスパイクはなかなかいいコースなのだが、やはり２セット目となると向こうにも警戒されてしまっている。
向こうのスパイクで烏野のボールが乱れる。
「『東峰先輩いけー！！』」
が、飛雄が完全に修正し、ボールは東峰先輩へ。
のぶくん、二口先輩、主将の茂庭先輩の固い三枚に完全にマークされたが、
東峰先輩はブロックをぶち抜かんとばかりのスーパースパイク。
「わ、すごい……でも！『う、うしろ！！……っ西谷先輩ナイスレシーブウウウ！！』」
叩き落とされたボールを拾おうと、烏野側は全員前によっていた。
が、西谷先輩の滑り込みレシーブによりボールふわりと返された。
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き(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます、！がんばります！！ (2020年5月10日 1時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - きさん» これからも頑張ってください！ (2020年5月9日 21時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 愛さん» わ、ほんとですか！むちゃくちゃ嬉しいです！！ どうでしょうか！笑 私にもわかりません… (2020年5月9日 21時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - いつも楽しみにしてます！！！あの、予想ですけど....もしかして稲荷崎のマネになるんですか？ (2020年5月9日 19時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 鏡さん» そう言っていただけると更新の励みになります…！ありがとうございます！がんばります！ (2020年5月7日 22時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年4月5日 10時
