注 ページ13
１回戦目、
セットカウント
烏野 常波
２−０
勝者：烏野高校
「ほわぁああ……き、緊張したぁ」
「そうか？常波って無名だろ？烏野なら余裕で勝てるだろ。……及川なんて寝てるしよ！！」
「そんなのわかんな……うわぁ」
ぺたりと後ろに倒れるように椅子に座る横で、
髪の毛を鷲掴みにされて「い、いわちゃ、ハゲる！ハゲるから！」と悲鳴をあげている。
「せっかくセットしたのに……！」
「あの、青葉城西は、次千川北か大岬ですよね。多分大岬だとは思いますが……」
「そそ。そっちは伊達工だろ？なかなか手強いな〜」
そうだ。伊達工。
東峰先輩が部活に来なくなったきっかけである、鉄壁を武器にしている高校。
「……でも、烏野ならきっと、勝ってくれます！」
今の烏野はつよい。
まだ荒削りなところはあるが、それでも確実に強くなってる。
自信満々にそう言うと、花巻さんはクスッと笑った。
「３回戦目、楽しみにしてるわ」
青葉城西も勝つ気満々だ。
私は「はい！」と元気よく応える。
ぞろぞろとギャラリーから青葉城西の人達が出ていく。
向こうは２回戦目からだからアップをとる時間が必要だろうし。
「A、またあとでな」
「うん！またね、一くん」
一くんが私の髪をくしゃくしゃっと撫でてギャラリーの階段を上がっていく。
その後ろ姿をぼーっと見つめていと、今度はぽんの頭に手が乗せられ、
それをたどって顔をあげれば徹くんがいる。
「今日終わったら連絡してね？」
「え」
「ね？」
顔はにこやかに微笑んでいるものの、
それから感じられる圧は凄まじく、喉元から「はい……」と返事が絞り出される。
さすがに避けているのに気づいたらしい。
さりげなくしているつもりだったが。
徹くんは私の返事を聞くと「うん、いい子いい子」と満足気に頷いて私の髪を撫で一くんを追いかけていった。
「……こ、こわ」
やっぱり私の中で徹くんはちょぴっと苦手である。
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き(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます、！がんばります！！ (2020年5月10日 1時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - きさん» これからも頑張ってください！ (2020年5月9日 21時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 愛さん» わ、ほんとですか！むちゃくちゃ嬉しいです！！ どうでしょうか！笑 私にもわかりません… (2020年5月9日 21時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - いつも楽しみにしてます！！！あの、予想ですけど....もしかして稲荷崎のマネになるんですか？ (2020年5月9日 19時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 鏡さん» そう言っていただけると更新の励みになります…！ありがとうございます！がんばります！ (2020年5月7日 22時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年4月5日 10時
