諦 ページ10
家に帰ってから県体のＤＶＤをあさってすぐに見返した。
烏野ｖｓ伊達工業。西谷さんのプレイを見返したくて分かりやすいところにおいてよかった……
「( やっぱりだ )」
私の記憶通り、東峰さんは遠目で見てわかるくらいかなりメンタルをえぐられていた。
あぁ、でも、気持ちはすごく分かるのだ。
バレーボールは一人ではできない。六人でボールを繋げて成り立つ。
そのみんなが繋げてくれたボールを、西谷さんが何度も滑り込んでとってくれたボールを、何度も叩き落とされるーー
ただでさえスパイクが決まらないと苛立ってきたりするものなのに、
それにプラスで西谷さんのスーパープレイが目立って、それに応えられないという自分への失望
そして、周りの落胆の声が大袈裟に聞こえてしまう。
こんばんは。聞きたいことがあるんですけど、東峰さんはバレーを辞めてしまったのですか?伊達高戦のあと何があったんですか?
気分を害してしまったらごめんなさい。口出しすべきことではないと分かっているつもりですが……
長文すぎたかな。
あんまりＬＩＭＥ使い慣れてないとバレたかな！！陰キャが隠しきれない。
送った後に急に不安になって、やっぱ消そうかななんて迷っているうちに、すぐに返信が来た。
菅原全然大丈夫だよ!話すと長くなっちゃうけど……
A先輩が可能ならお願いシマス!
菅原先輩、がちで優しいなぁ……
チームメイトのことをよく見ている。飛雄とは同じＳでありながら全く違うタイプだ。
飛雄みたいなセンスは確かにないかもしれないけれど、周りをよく見ている先輩だからこそ咄嗟の対応や仲間との連携プレーができる。
飛雄とはまた違った良さがある。
テテテ テテテン テテテン
「わ？！」
ぼーっと先輩のことを考えていたら、急にトーク画面が切り替わった。
大音量で鳴る着信音にビクゥッと肩が跳ねる。
画面に表示されたのは、『菅原』という文字。
「は、はい！どうなさいましたか！」
「あ、もしもしA？さっきぶり〜」
スマホ越しに菅原先輩の声が聞こえてくる。
「バスで約束したべ？打つと長くなるしな〜」
「あっ、わざわざすみません！」
いつも話してるとはいえ、電話だと３倍くらい緊張する。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 975人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
