相 ページ44
次の日朝起きると、徹くんはいなくなっていた。
代わりに机の上に置かれていたメモ。
『昨日はまじでごめんねっ！
なんでか分かんないけど気づいたらAちゃんのとこ行ってた笑
おれAちゃんのこと大好きすぎるんだろうね……笑笑
看病ありがとう！おかげで元気になったから、今度はちゃんとお菓子もってくからゲームでもしようね！』
と、長々しく書かれていたけど、
もしかしてやっぱりあんまり覚えてないんだろうなぁ。
少し安心しつつ、その紙を手に取ると太陽の光で紙が透けその裏面に何か書かれていることに気づく。
くるりと裏返し「ぶ、」って変な声が出た。
『昨日の、気持ち伝えたかっただけだから』
……昨日のことを夢や勘違いだと決めつけようとしていた私の気持ちを揺らがすのには十分だった。
.
「はぁ……」
「横で溜息つかないでくれる。不幸が寄りつく」
押さえようと意識していた溜息がついに漏れると、ツッキーに睨まれた。
いつもならそんなこと言うなよ〜って言ってたかもしれないけど、
今日はそんな元気なかった。
「ツッキー……」
「うわ、なに」
ツッキーは私の顔を見てぎょっとする。
汚いものでも見るかのような冷たい目……
「……なんでもない」
いやでも、ツッキーにいってもなぁ。全然関係がないしあっそで済まされるだけだ。
前を向き直してまた机に顔を突っ伏す。
「チョット」
また一人の世界に戻ろうと思ったら肩を揺すぶられた。
顔を上げると、ツッキーが不満げな表情でこちらを見下ろしている。
「あからさまにお前使えないしみたいな雰囲気出されると腹立つんだけど」
「え、そんなこと、」
「あぁ、ソウデスヨ。どうせ僕は王様でも超人でもない凡人なんでオヒメサマには用済みでしょうけど？」
不満オーラ全開だけど、なんか今聞き捨てならない言葉が聞こえた。
「ちょっとまってまって、お姫様ってなに」
「王様と
「従わせてないし？！」
お姫様とかそんな柄じゃないんだけど！！
いや、どうせツッキーの言うオヒメサマはマイナスのイメージしかないんだろうけどさ！！！
でも、ツッキーが気にしてくれるなんてレア中のレアだよなぁ……
→
.
朝起きて一人でテンパる及川サン……あ、なんでもないです独り言です
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 974人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
