馴 ページ5
「うわーーん！負けちゃったあ〜Aちゃん慰めて〜」
「うるせぇぞクソ川！数分しか出てねえくせに喚いてんじゃねーぞ！」
「ギャア！ちょ、何すんのさ〜？！」
ネットを片付ける私の後ろでギャーギャー騒いでる幼馴染二人組に笑みが溢れる。
この二人は昔から全然変わらない。
小学生くらいのときと変わらず徹くんは泣き虫で、一くんは男前だ。
「でも、数分でも徹くんかっこよかったよ」
「……！Aちゃん！！」
「サーブ、前よりずっと強くなってた。めちゃくちゃ練習したの、私は見てないけど伝わってきた」
徹くんは目を潤ませる。
「今度はピンチサーバーじゃなくてさ、頑張ってるセッターとして徹くん見せてよ」
「……！勿論だよ、だからAちゃん、今からでも青城きてよお」
「オイ、またわがまま言ってA困らせんじゃねーぞ！」
「大丈夫だよ、一くん」眉を八の字にまげて笑う。「青城にはいけないけど、さ
ＩＨ、楽しみにしてる」
これは私なりの宣言だったりする。
これからだぞ、っていう。
「……Aちゃんってさ、」
「？うん」
「昔からだけど、可愛いのにかっこいいよね」
「……そうかな？ありがとう？」
徹くんは ぐぬぬ〜と下唇を噛んだかと思いきや、「ずるいよお〜」と声高に喚いた。
やれやれ、と一くんが肩を竦める。
ご迷惑かけてすみません。
「徹くんも可愛いしかっこいいよ……？」
フォローのつもりでそう言う。
いやでも事実だ。小学生の時は女の子みたいに可愛かったし、でもバレーしてる時はかっこいい。
すると徹くんは分かりやすく面を輝かせーー
「Aちゃん大好き！！！」
「うわああ？！」
「調子乗んなクソ川あああ！！！」
ーーその数秒後、体育館に徹くんの悲鳴が響いたとさ。
.
「あれ？金田一くん。練習試合お疲れ様！」
「あ、象方さん。象方さんもありがとうございました」
トイレに行こうと一人で歩いていたら、ばったり金田一くんに会った。
ただ、振り返った彼の表情が試合が始まる前よりも暗く、顔を洗いにきたんだろうな、というのはなんとなく分かった。
「ナイスブロックだったよ！出ずっぱりだったのに、金田一くんスタミナあんね！」
少しでも元気づけようと試みるが、金田一くんは苦笑いを浮かべ口を開いた、
「……金田一」
が、それは飛雄に遮られた。
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
