名 ページ35
「合宿たのしみだね〜ツッキー」
「……無駄な気力使うだけ。休みの無駄遣い。はぁ」
「溜息つくなよ！」
いかにも高校生！って感じするのになぁ、絶対楽しいのになぁ。
結局、昨日の夜一人でもんもんと考え、合宿期間は夜ご飯を食べたあと家に帰ることにした。
知らない場所で一人で寝るのなんて嫌だし、かと言ってみんなのところに入れてもらうのもアレだし……
「でも翔ちゃんと飛雄すごいよね〜」
机に頬をひっつけ、本を読んでいるツッキーを眺める。
……やっぱ綺麗な顔してるよなぁ。喋らなきゃモテそうなのに。
ていっても教室ではあんま喋らないから密かに人気があるんだけど。
「なにが」
「成長速度？……ちょっと前まではちんちくりんだったのに」
「今もでしょ」
一切本から顔をあげようとしないなぁ。
私は机から顔を離し、じっとツッキーを見つめる。
「ツッキーはさ、成長したいって思う？」
「……はぁ？」
「私は思う」
あ、こっち向いた。
ただ表情がものすごく険しい。険しいってか、馬鹿にしてる表情だ。
「マネージャーに成長もクソもないでしょ」
「……そうだけど、そうじゃないの！」
たしかにマネージャーの仕事は決まってるし、手際とかの差は多少あれど、仕事を覚えてしまえばそれで終わりだ。
当然のように選手みたいに練習することなんてなにもない。
「なんていうかさ、みんなを支えれるようになりたい。心の支え？的な」
「……きみには難易度高いんじゃない」
「う……だ、だからこそ！てかツッキー、私は" きみ " って名前じゃないんだけど！」
ツッキーはいっつも私のことは" きみ " とか " おい " って呼ぶ。
ほとんど" おい "だけど。
私は一体なんだって言うんだ。
「知ってるケド」
「じゃあ名前で呼んでよ。遠くから呼ぶとき困るでしょ！」
「遠くから呼ぶことないから大丈夫」
「あるかもしれないじゃん？！」
「あったらそこはスルーでいいでしょ」
「ダメだよ？！」
ツッキーの視線はまた本へと戻される。
……無関心！！って感じだなぁ。
ツッキーと仲良くなる道のりはだいぶ長そうだ。
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
