沈 ページ4
気づいたら自然と腰が浮いていた。
「くそが！今度は俺が叩き落としてやるよ！」
気持ちよく決まるはずだったスパイクを邪魔され、金田一くんはやや声を荒げて目の前の翔ちゃんに言う。
たしかに今の位置だったら、金田一くんの宣言通りになるだろう。
だが、
翔ちゃんはコートに足をつけるとほぼ同時に後ろ方向へと走り出した。
そしてそのまま金田一くんから逃げるように、真横に飛ぶ。
「！！？」
ドゴッッ
翔ちゃんのスパイクは誰のブロックにも止められることなく、
徹くんの斜め後ろに落ちた。
先ほどまで盛り上がっていた会場に、一瞬の沈黙が流れる。
そして、
ピッ
烏野に得点を入れるホイッスル
セットカウント２-１
勝者：烏野高校
「ナイス翔ちゃん！！！」
会場全体がざわめく中、私はついに立ち上がって反対側のコートに届くように大声で言う。
「おう！！」
翔ちゃんは中体連のときみたいに、ぐっと親指を立てて返してくれた。
心の中がぞわぞわ〜って興奮して騒ぐ。
今まで見学してきた学校とか、見てきた試合の中に烏野より強い学校は山ほどあった。
その中でも、久々にこんなに興奮した。
「……すごいっすね、烏野」
「はい！でも流石青城です。守備も攻撃も偏りなく訓練されてますね。一人ひとりの能力が高いからこそあの隙のないブロックができるんですもんね。とお……及川先輩がフルセットで出ていたらかなりの点差をつけられていましたし、こちらも守備を固めなければいけないと思いました」
背後から聞こえてきた感心する声に反応して、ついつい口が壮大に滑ってしまった。
入畑監督と溝口コーチの呆気にとられたような視線に、はっと我にかえる。
「……って、口コミで見たんですよね！！」
「いやそれは無理があるだろ」
ギクッ、と肩がはねる。
「象方さん、バレー本当に好きなんだな」
ははは、と笑う溝口コーチ。
おっと……？ただのバレー好きのマネージャーってとられたかな……？
せ、せーふ！！！
「やっぱあの子ですよね、協会の 」
「ん？溝口くん気づいてなかったのか？」
「え」
すぐに烏野の号令に呼ばれた私は、
そんな会話がされていたことを知らない。ちゃんちゃん。
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
