鍛 ページ19
翔ちゃんが「うぅ、そ、そこまで言わなくてもぉ」って後ろでぼやく。
「下手くそなのは事実でしょ！」
「そ、そうだけど……だから、上手くなるんだろ！」
「翔ちゃんに、レシーブ教えてやってください！」
「お、教えてください！！」
「「西谷
合わせようとはしていないけど、しっかりはもった。
西谷さんーー否、西谷先輩は衝撃を受けて一歩退いた。
「……お前ら…………」
そしてゆらりと体を起こす。
「練習のあとで……ガリガリくん奢ってやる……」
「えっ？！」
「なんつっても俺はーー
" 先輩 " だからな！！！」
どどんと胸を張る先輩に、
おぉ〜！！と２人で歓声をあげる。
「でも部活に戻るわけじゃないからな！教えてやるだけだからな！！！」
「アザース！！」
とりあえず、翔ちゃんおかげで一安心できそうだ。
.
「だからよー、お前らよー
サッといって、スッとやって、ポン！だよ」
西谷さんの説明に、翔ちゃん、ツッキー、忠は首を傾げる。
「なるほど……サッ、スッ、ポン……」
「あ、A分かったのか？！」
とりあえず私が使うときはないかもしれないけど、練習用のノートを出してメモをとる。
「え？先輩の言った通りだよ。サッ、スッ、ポン」
「いや分かるわけないデショ。擬音おおすぎ」
「感覚だよ感覚！！ちょっと翔ちゃんボール貸して！」
翔ちゃんが私に向かってボールを投げる。私はすかさず腰をかがめ「サッ」とボールの下に入ると、「スッ」と膝を伸ばし、「ポン」っとボールをはじいた。
翔ちゃんの手元へと綺麗にかえる。
流石西谷先輩。説明が分かりやすくて私でもできる。
「ね？こうですよね、西谷先輩！」
「せんぱ……！お、おう！そうだ！
Aをおれの弟子１号に認めてやろう！」
「いやマネージャー」
「いいなぁ１号！！おれも１号になりたーい！！」
「日向は次なれても２号だよ」
翔ちゃんが負けじと構える。軽くボールを出してやるとボールは腕にあたりそして翔ちゃんの顎に直撃した。
西谷先輩が指をさしてゲラゲラ笑う。
「あの、西谷さん」
そしてそんな翔ちゃんが徐に
「"旭さん"ってだれですか」
爆弾を投下した。
.
第二作まで殿堂入りありがとうございます……！
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
