警 ページ49
「分かった……くそ、」
「もう力は筋トレするしかないね。けど、なにも徹くんにこだわる必要ないんだから、あとはそのコントロールが毎回できるようになれば完璧だと思うけど」
悔しそうな飛雄に言うだけ言って、忠をみる。
なにを言われるのかと少し身構えているようだ。
「忠、サーブトスミスったよね。でもしっかりカバーできてた！」
「うん……それだけ？」
「え？うん」
飛雄みたいに ガンガンいってくれ！！ って言う感じなら遠慮なく言うけれど、忠は違う。
ずっと自主練してたし、嶋田さんのところに弟子入りしてこようかな、なんて冗談っぽく……でも本気だろうけど、言ってたし。
なによりそこまで身構えられると、罪悪感さえ湧いてくる。
「あの、A」
と、思ってたけど。
八の字に曲がっていた眉毛がキリッと伸びる。
「俺にもバシバシ言ってくれ。影山みたいに！」
……忠も本気だな。
一年生の中で一人出れないって、相当堪えるだろうし、
その気持ちが本物で少し嬉しかった。
私はにこりと微笑み、口を開く。
「サーブトスもうちょい高めにしないと、ボールの上打ってるよね。私は経験者じゃないし嶋田さんみたいなジャンフロは打てないけど、手の位置のせいで回転かかっちゃってるから。あとね、トスは両手であげたほうがいいかもしれない。今まで見てきた選手はみんな両手であげてたし、そのほうがやりやすいんだと思う。それから足幅もうちょい広く、肘は下げないように意識して。ボールが手に当たったって感じたらすぐにスイングをやめて、手もしっかり開いて弾くイメージね」
ボールを使いながら思ったことをなるべくしっかり伝わるように説明する。
「私はこれくらいしか言えないけどーー」ボールから目を離して忠をみると、
なぜか驚いたように目を見開いている。
「こんな一瞬で、しかも影山と同時だったのに……」
「A、やっぱりお前経験者だろ」
「残念ながら、見るのが好きなだけ！」
あくまでも今まで見てきた成功例とを比べているだけだ。だからコツとかは分からない。
分析したものを伝えているだけで。
ほんとに、そんな大したものじゃないんだけど。
「先生、あいつは……」
「？象方さんですか？彼女すごいですよね！１年生なんですけど、とてもテキパキ動いてくれます！」
「象方……？」
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
