老 ページ26
キーンコーンカーンコーン……
「今日別のとこでご飯食べてくるから！！」
「あ！！前のオレンジの子でしょー！」
「ちがうって！」
「ちょっとイケメンっぽい子？」
「それともまた別の男……？！」
「いや、まぁ、男だけど……」
「浮気者ー！！山口くんAがいっちゃうよ〜」
付き合ってもないのに浮気も何もあるか！って心の中でつっこみながら席を立つ。
忠がなんか背中押されてる。お気の毒に……！
私は聞こえないふりをして教室を出る。私は急がねばならないのだ。
「(あぁ、緊張する……)」
先輩はたしか３組だったはず。
迷惑だろうな、とか、ツッキーが言う通りさすがに鬱陶しいだろうか、とか
そういうのを 考えるより先に行動しろ。
赤梟さんが言ってくれた。
「あの、」
３年３組のドア付近にたっていた先輩に声をかけると、先輩は「あ、男バレのAちゃんっしょ？」と言った。
なんで知ってるのか尋ねる前に、他の先輩たちがわらわら寄ってくる。
「えー、実物ほんとに可愛いじゃん」
「スガの言ってた通りめっちゃちっちゃいし！」
「え、菅原先輩が……？」
運動部なのであろうガタイのいい人たちばかりで、見えない圧を感じる。
でも菅原先輩が私の話を？ちっこいマネが入ったって？
ちょっと小っ恥ずかしく感じていると、先輩は「スガなら４組だよ？」とわざわざ教えてくれた。
けど私の目当ては菅原先輩ではない。
「菅原先輩じゃなくて、東峰先輩にお話がありまして……」
「え」
東峰先輩の名前を出した瞬間、顔を見合わせる先輩方。
「東峰って、あの目つき悪いおっさんみたいな東峰？」
「留年したって噂のある髭チョコの東峰？」
「たぶんAちゃんの求める東峰は３組にはいないよ……」
「おい」
「「「「ヒッ」」」」
先輩方の後ろに現れた東峰先輩。
心なしか後ろにズモモモって圧が見える。
じろりと三人を見下ろす姿に、私まで悲鳴がもれた。
「一年生怖がらすなよー……」
かと思えばへらっと弱々しい笑顔をみせる。
「「「いや、お前がな」」」
「えぇ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 975人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
