滑 ページ48
正直、翔ちゃんのことは少し心配だったが、昨日の夜や車ではいつもどおりだったし、頼もしい先輩方もいるのでまぁ大丈夫だろうとそこまで気にしていなかった。
が、
「ボェーッ！」
「あっ！！」
「おわああ？！」
「……ま、まじか」
自分の守備範囲でないボールを取ろうとする、
左足からふみこんでそのままネットに突っ込む、
しまいには空中で田中先輩とぶつかる。
「お前象方ちゃんがいねーとグダグダだなぁ？！」
烏野のタイムアウト中、そんな田中先輩の茶化す笑い声が聞こえて思わず顔を逸らす。
「お疲れ様です！」
聞こえないふりをしながら、ドリンクとタオルを手渡しする。
「いやー、やっぱマネージャーっていいわ。まじ青城おいで？今からでも遅くねぇって」
「いいねぇ。でも向こうのおチビちゃんは、君を欲してるんでないの」
「あはは……多分ただ緊張してるだけだと思います。ヘタクソですが、本当はもっと凄いんです」
今ヘタクソだからこそ、あの速攻を見たときの反応が楽しみだ。
あのスピード、高さ
ヘタクソな翔ちゃんとあの飛雄が繰り出す速攻。
シシシ、と歯をみせて笑うと、二人とも少し目を見開いた。
「お疲れ様です、金田一くん」
「あ、あざっス！」
金田一と、そのそばにいたもう一人も飛雄の元チームメイトであったはずだ。
たしか国見くん。個人的に彼は今ゲームというか、一番注目すべき人物である。
「飛雄はまだこれからですから！」
「！」
金田一が何か言う前に言っておく。
まだこれから。
あの速攻を見ずに今の二人は語れない。
ピーッ
……後半戦もなかなかにグダッているが大丈夫だろうか。
いたあの速攻が見れるんだろう、と思っていたが、
烏野ｖｓ青葉城西
１３ ２４
速攻が見れないままあっという間にマッチポイントだ。
そして、このミスれば終わるという状況の中で、最後のサーバーはーー
「翔ちゃん……」
元々翔ちゃんのサーブは成功率が高いとは言えない。
それに加えて、この緊張感。
いいサーブを入れてくれとは言わない。
だからせめて、入れてくれ……！と手を組んで願っていたが、
最初のサーブトスで、あ、やらかしたなと思った。そしてーー
バチコーーーン！！！
「ブフッ……」
最高にいい音を鳴らしたのは、飛雄の後頭部だった。
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年11月8日 6時) (
レス) @page46 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
きゆ(プロフ) - 初見です。2対2じゃなくて3対3だと思います (2021年3月1日 17時) (レス) id: 9c57069532 (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - きさん» ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！これでも良かったらお願いします！笑 (2020年5月14日 15時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 葉紅さん» うわあああすっごいかわいいです！！アレンジが素敵すぎます……。花松コンビ！なかなか出てませんでしたね……宮城組出せるときに出したいです！ありがとうございます！作品よかったら紹介させてください！ (2020年5月14日 8時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - きさん» 色塗り出来ました！！ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/9e8700f73a1/ です！！松花コンビ好きなので夢主ちゃんを狙ってるグループに入れて欲しいなぁ、とか思ってます！( 更新頑張ってください応援してます！！ (2020年5月14日 0時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月9日 18時
