お願いです、嫌いにならせてください。

手紙 ページ25

『葵へ』と書かれた手紙を、

私は反射的に開けていた


おばあちゃんの字・・・・・


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葵へ

あなたがこの手紙を読んでいるということは、

私がなんらかの理由によってあなたの傍にいれなくなったからでしょう

まず始めに、あなたの傍にいれなくなってごめんなさい

そのせいであなたはとても苦労していることでしょう

家に知らない男と女が来たでしょう

何か言われたなら、それは信じないでください

あなたは何も悪く無い

何も悪い事はしていない

不器用だけどまっすぐで、

本当は寂しいくせに本当の気持ちを隠して笑って、

本当は自分が１番辛いのに優しくて、

私はそんなあなたが大好きでした

いつまでもあなたと一緒に居たかった

でも、私にはもう時間が無いみたいです

あなたの事は橘君のお母さんに頼みました

とてもいい人達です

橘君と橘君のお母さん達を信じて下さい

頼ってくだい

助けを求めてください

もし、橘君があなたを傷つけるような事をしても

絶対に彼を疑わないでください

彼はただあなたを守りたいだけなんです

彼は絶対にあなたを裏切りません

守ってくれます

絶対に１人で頑張らないでください

最後に１つだけあなたに伝えないといけないことがあります

あなたのお母さんは、生きています

あの人はあなたが捨てました

あなたは捨てられたんじゃないです

あなたが捨てたんです

ショックかもしれませんが、しっかりと受け止めて生きて下さい

今まで隠しててごめんなさい

ありのままのあなたで生きてください

自分の事を信じて生きてください

愛しています、いつまでも

ごめんね

さようなら


おばあちゃんより


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たとえどんな事実でも、受け止めて生きていかなといけないの・・・？

『母』と呼ぶべき人が、生きてる→←夢の続き

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