君は嘘を愛しすぎてる【青】 (ページ18)

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ジャニーさんや、タッキーから
いろいろな事を教え込まれていたせいだ。
　
そして、育った環境のせい。
　

曲を聞いた時から、私は心に違和感を抱いていたんだ。

　

・

この曲を作ったAとは、別の話がある。
　
なんて、今までいた部屋とは離れた部屋に連れてこられた。

　
窓を開けて、本田さんはタバコを吸う。
　
その姿を後ろから私は椅子に座る事なく
ただただ見つめる。
　

すると、本田さんは話し出した。
　

本「気付くとしたら、
貴方だけだと思ってたわ。」
　

　

、、やっぱり。
この違和感は気のせいじゃなかった。
　
　
　
　

　

『、弾いてるの私たちじゃないですよね、？』

　

　

　
そう本田さんに言うと、

少し口角を上げて、

本「一流のミュージシャンを集めたわ。
貴方たち、お金掛かってるのよ？？
感謝しなさいよー？笑」
　
なんて、普通に言う

　
本「、ふふっ、
なんて顔してんのよっ。
まさか自分たちの演奏でプロになれると思ってたわけじゃないでしょうね？？」
　

　
頭を強く殴られた感覚だ、

　

本「耳がいい貴方にならわかるはずよ、
貴方たちの音とプロの音。
どっちが客に聞かせる価値があるか」
　

本田さんに淡々と言葉を述べられる、

私はさっきまでの3人の顔を思い浮かべた。
　
とても笑顔で、この先が幸せになると想像している顔。
胸が苦しくなった、

　

・

　
『____ベースは、私のベースを弾いているのって誰ですか？』

　

・

本田さんについて行くと、
とても広々とした、防音室。
　
楽器を弾くにはもってこいの場所だった。

本「あの子よ。」
　

そう言われ、見ると、制服を着た男の子

　
本「篠原光。確か貴方より一つ下だったかしらね。」
　
その子は、私よりもベースを
幸せそうに弾いていて、指先で奏でる音色は、本当にプロのようだった。
　

本「光！！」
　

目の前の男の子に声をかけると、
私たちの方を不思議に見つめる。

　
本「colorのAだよ。」
　

私の事を顎でさした後、そう伝えた。
男の子は、私を見ながら言葉を発さずに律儀に礼をした。

　
それが私と光の出会いだったんだ。
　

そして、

　

『本田さん、よく分かりました。

でも一つお願いがあります。
　

____私の代わりに彼をcolorに入れてください。』
　

　

この私の一言が光がcolorに加入する決め手となったんだ。

　

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