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またこうやって ページ39

小瀧side



藤井「神ちゃんがそっちにおるのって、ナツとなにか関係あるん」








サークル終わりの帰り道。





シゲは夕飯作らなあかんとかなんとか言って来なかったけど





ホンマ、4ヶ月ぶりくらいに顔を出した流星が






神ちゃんに用があると言って、俺と一緒に家を目指していると





ふと、流星がそう言った。






小瀧「ナツって奴のこと知ってるん」




藤井「俺、神ちゃんと同じ高校やから」



小瀧「あ、そっか」







俺はシゲと違って、ミスとかミスターとかそういうのに興味なくて



しかも他大学の人なんてもっとわからん。



神ちゃんがおれんちに泊まりに来た時に初めてナツの存在を知った。






大まかな話は聞いたけど。





藤井「んで?関係あるん」



小瀧「まあな。




ナツの彼氏と出くわして殴られてん」





藤井「あぁ。俺と照史に頼んだあれか」





小瀧「なんやそれ」



藤井「いや。」




流星は浮かない顔をしている。



藤井「で、なんでAちゃんと住めへんねん」




小瀧「口元にちょっと殴られた傷が残ってて。



まあ、明日には収まってるとは思うくらいやけど。」




藤井「今日たまたまAちゃんに会ったで。」




流星はちょっとイライラしている。






神ちゃんとAちゃんがやっとうまくいったのは、流星のアドバイスのおかげ。



やのに、またすれ違いが起ころうとしているからやろうな。


あの2人は



神ちゃんがネガティブなAちゃんを支えているようで




実は、お互いが支え合って生きている。




昨日の神ちゃんの様子を見たらわかる。





おれんちでAちゃんに電話した神ちゃんは、Aちゃんの声が聞けて


とても嬉しそうやったから。





藤井「それで、神ちゃんとAちゃんが別々に暮らしてるって聞いた。


まあ、こないだとは違う意味で別居やけど。





なんでこうも、あの2人はすれ違うんかな。」




小瀧「あの2人は悪くないよ。




ナツが今回の2人を掻き乱してると思う」






神ちゃんが、ナツに再会しなければ。




きっと、神ちゃんはこんなことにならなかったから。






藤井「Aちゃん、めっちゃ寂しそうやった。



神ちゃんと3日間会えないだけやのに。






もう、心空っぽ、上の空状態。






コピー終わってるってのに、コピー機の前でぼーっとしてたし。」







流星と、家に着き、鍵を開けると神ちゃんがびっくりした顔で流星の方を見た。

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作者名:きい | 作成日時:2021年3月28日 0時

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