【緑】自己肯定感が低い彼女＊番外編[1] (ページ19)

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「あ、グラタン食べた？」

ソファでテレビ見ながらゆったりしてると

すっぴんのA登場。

神山「ごちそうさま。

美味しかったで。」

朝は俺が料理して

夕飯はAが料理することが決まっている。

まあ、それができないときはその時に臨機応変に。

一緒に住むようになってから色々ルールは作ってる。

でも、臨機応変に対応するから

これは束縛じゃないことくらいわかってほしい。

「よかった。初めてグラタン作ったから不安で」

神山「そうなん？めっちゃうまかったで。

3分クッキングの雑誌に載ってたん？」

「そうそう」

Aがバスタオルで髪の毛を吹いている。

神山「A。こっちおいで。

乾かしたる。」

「え、いいよ、そんな…。」

神山「俺がやりたいことやから。

ええやろ？

こっちきてや」

今日はとても疲れた。

原因はナツ。

どう考えてもナツ。

アイツが意味わからんお願いしてくるからや。

結局、流星にも照史にも難しい顔されたし。

まあ、最初から駄目元でお願いしてるわけやからそこまで期待してへんけど。

「…しかめつらして。どうしたの？今日何かあった…の？」

普段、俺のプライベートなことを詮索しないようなAにまで、そんなことを言わせてしまうくらい

相当気難しい顔をしていたらしく。