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「うん。



実家の私の部屋で大毅くんは一年間浪人してたんだけど。



私がこないだ年末年始に帰ってきたときは綺麗な部屋のままだったから



意外だなぁと思って。」




流星にも、シゲにも、のんちゃんにも


みんなに言われた



”独占欲が強い”


これがAの行動範囲を狭めていた。


きっと、シゲの話をすることで、俺が嫉妬するんちゃうかって


思って言えなかったんかな。




神山「まあ、Aの部屋やったから一応綺麗にしてたんちゃう?



シゲはリビングでは綺麗を保ってるらしいし」



「そっか。久しぶりに会えるの楽しみだな」




あっ



って、口に手を当てるA。




「ご、ごめん。


あの、神山くんが一番だから…。」







もう。ホンマ。



なんなん。



可愛すぎるやろ。





神山「わかってるから。大丈夫やで、そんなに気使わんでも」




俺は、Aの頭をそっと撫でた。





「あり、がと」




少しはにかむA。下唇を噛んで愛情表現。




ほんまに可愛すぎる。








神山「シゲんちで昼飯食う予定やけど。



Aもそこで食べるやろ?」




「あ、うん。じゃあそうしようかな。




誰が作るの?」




神山「知らん、のんちゃんちゃう?



シゲニラ料理ばかり作るらしいで」








Aと一緒に住むことになって一ヶ月。





神山『一緒に住んで、なんか不満とかあったら言って欲しいんやけど



なんか俺に嫌なとこあった?』





Aは自己肯定感が低い上に、あまり俺に不満を言わない。


それどころか、俺に気を使いすぎなところがある。



『全然。むしろ神山くんに迷惑かけてる気がする…』




神山『え?どうしてそう思うん?』



Aは少し言いにくそうに言った。




『私、不眠症で夜はあまり眠れないから。

何度か神山くんのこと起こしちゃってないかなって。



あの、嫌だったら私ベッドで寝るから。』




神山『大丈夫。俺結構深く寝てるし笑



それに、Aと一緒に寝たいから。そんな寂しいこと言わんといてや』




そう言って抱きしめると、Aの体温を直接感じる。







『そっか。』






はあぁ。




ほんまに俺はAのことが好きすぎて





毎日が幸せな一ヶ月を送っている。









それなのに。

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作者名:きい | 作成日時:2021年3月28日 0時

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