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固定電話を置く棚の引き出しから電話帳を取り出す。
別に彼女の電話番号を知らないわけではないけれど、念の為間違えたら困るからとりあえず電話帳を開いた。04から始まる番号。やっぱり間違いではないか。
安心のため息をついて、10桁の数字を押した。
ツー。
「あ」
通話中の音が鼓膜を振動させる。
彼女はきっとわざと通話中にさせているに違いない。
受話器を電話の横に置いているんだろう。わかっている。
純粋的な裏返しなんだろ？
僕たちはお互いを愛し合っているのだから
君と僕の未来は明るいことを俺は保証している。
正しい愛を掴んでいるから
僕は、君のこと全て分かりたいよ。
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作者名：きい
| 作成日時：2022年1月10日 21時
