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「……はい。」
そういうと、チーフマネはため息をついた。
「別に恋愛禁止ではないが。もう少しアンテナ張って行動しなさい。
小瀧は以前も祖父のことで週刊誌に撮られただろ。忘れたのか。
この週刊誌が世に出たら、世間はどうなる?楓さんに対するバッシングだ。
そして、楓さんの成り立ちを調べる人が絶対に現れる。
楓さんは、耳が聞こえない。
それがまた大きく世間に知られたら。
もっと楓さんの気持ちを考えろ。二人とも。」
「……はい。」
「記者に何か求められても、絶対に沈黙を貫け。
わかったな。特に小瀧。お前は記者に噛みつくなよ。」
「………はい。」
チーフマネの部屋を出た俺らは、無言のまま廊下を歩く。
楽屋に着いた時、神ちゃんが俺の背中を優しく叩いた。
「今日はオーラスや。こんな顔、絶対に誰にも見せたらあかん。メンバーにもやで。」
「うん。」
そう言って神ちゃんは楽屋に戻った。
「何してたん?」
「ん?トイレ。」
「えらい長かったなぁ」
「のんちゃんが大やってん」
「きたな」
すぐにスイッチを切り替えられへん俺は、やっぱりまだ子供や。
Aさんから連絡くることはなく
オーラスはなんとか乗り切って、そのままホテルに泊まった。
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作者名:きい | 作成日時:2021年10月17日 19時