6[T.K] ページ6
Aは勢いよく立って、自分の髪の毛を耳にかけた。
Aは、補聴器をつけていた。
『お前っ…性懲りも無くまたイヤホンしてんのか!』
先生に言われたAはそれを取って、大きい声で叫んだ。
『これはっ…、補聴器です!!!!!!!』
『…え?』
周りがざわめいた。
『これ、イヤホンちゃうやん。』
周りの男子が物珍しそうに補聴器を手に取る。
そんな男子たちにもAは声を荒げた。
『触んないで!これは私の耳なのっ!!!』
そう言って、拭いても拭いてもわんさか溢れてくる涙を流しながらAは男子を睨みつけた。
『…ごめん。』
男子はAと距離をおいた。
先生は怯んでしまいながら、自分のやってしまった失態に気づいて顔が青ざめていく。
『A。職員室来なさい。』
そう言って、Aは職員室へ。
Aと先生がおらんくなった教室は一気に空気が沈んだ。
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作者名:きい | 作成日時:2021年10月17日 19時