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3[T.K] ページ3
四葉のクローバーは日に日に枯れていき、なくなってしまった。
そのくらいの日々が過ぎた時。
「A、帰ろう。」
いつも通り、俺がAを迎えに教室に行くと、Aは泣いていた。
「A？どうした、何があったん？」
俺がAの机の前にある椅子に座ると、Aはごめんと言いながら涙を拭っていた。
「なに、これ…。」
Aの机の上には俺の見たことのない器具が置いてあった。
「ごめん、智洋くん…、智洋くん……。」
俺は小さい器具を指さした。
「なんでもないの。でも…今日は、1人で帰る。」
「でも…。」
「1人がいいの、ごめん……。」
Aはその器具をしまい、俺を置いてそのまま教室を出て行ってしまった。
何があったのか、わけわかんなかった。
そういえば、今日は朝練があったために一緒に登校できひんかった。
今日Aに会ったのはこれが初めて。昨日何かあったのかな。
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作者名：きい
| 作成日時：2021年10月17日 19時
