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「ママー!のんすけー!」




楓の声がした。



俺が立ち上がるとAさんは俺の方を見上げた。






“楓、帰ってきた。”



手話で伝えるとAさんは


じゃあそろそろ薪焚かないとねと言って一緒に立ち上がる。



2人で玄関に楓を迎えに行くと、そこには楓と知らない男女が2人。





俺は慌てて玄関にあるキャップを被って

簡易的な変装をした。







「楓、おかえり。この人たちは?」





俺は楓の前でしゃがんで聞く。











「迎えにきたって。」




「迎え?なんの?誰の?」





「楓を迎えにきたって。」





「え…?」









俺が見上げると、その2人は30代半ばで申し訳なさそうにしてAさんの方を向いていた。




俺が立ち上がり目が合うと、

その人は楓の方を見つめたあと俺の方を向いた。







「楓を6年間育ててくださり、ありがとうございました。」







「え、は…?え、どういうことですか」













俺は戸惑いながらもAさんの方を見つめると、


Aさんは俺に向かって高速の手話をしてきた。










“ごめん、もう一回お願い”








早すぎて読み取れなかった。










すると、その様子を見た楓が目を丸くしてAさんのワンピースを掴んだ。











「どういうこと…?」


「え…?」


「ねえ、ママなに今の。どういうこと!!」











楓は急に裏切られた顔をしてAさんのお腹を力の限り押した。






Aさんはその勢いに負けてお尻から崩れる。

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作者名:きい | 作成日時:2021年9月8日 22時

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