心の声を聴きたくて (ページ34)

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＊重岡ページ34

アオイ「重岡、Aは今日も来てないの？」

重岡「うん、ちょっと。」

アオイ「どうしたんだろ。なんか知ってる？」

重岡「アオイには関係ないこと。」

そう言うと、アオイはつまんなって言ってどっか行った。

運動会から数日が経ち、全く学校に来なくなったA。

俺がドアをコンコンと叩いても"ひとりになりたい"の一点張り。

ご飯もちゃんと食べてんのか知らんくらい、同じ家に住んでるのに音信不通になっている。

アオイが離れてしばらくしてから神ちゃんが来た。

神山「俺のせいかな。」

重岡「神ちゃんは悪ない。Aも悪ない。」

そう言っても、神ちゃんは真面目やからあんまり納得してない様子やった。

　

神ちゃんはAに優しくもあり厳しくもある。

確かに、神ちゃんが保健室で言った言葉に間違ったことはひとつもないけど

今のAにかけてあげるべき言葉ではなかったんちゃうかなとも思う。

　

　

重岡「明日、ちゃんと学校来るように俺が説得してみせる。」

神山「ありがとう。」

実行委員長に無断で欠席したAも、ちゃんとその先輩に謝らなあかんし。

このままやと、３人が散らばってしまう気がする。