心の声を聴きたくて (ページ25)

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＊小瀧ページ25

小瀧『先輩、体育祭の実行委員やるん？』

『あー、うん。やる予定〜。』

小瀧『あ、じゃあ俺もやろ。』

重岡『じゃあ、って。』

アオイ『Aに敬語使いなさいよ？』

小瀧『アオイ先輩、そんなに俺に怒ってたら1番早く老けますよ？』

アオイ『なんてこと言うの、この子は。おそろし。』

先輩がやるって言うから、お昼じゃなくても喋れるチャンスできるやん！って思って俺も実行委員になったのに。

どうしてやろ。

最初の2、3回だけで

あとは全部神ちゃん。

流石に実行委員長も怪しんでた。

小瀧『なあ、先輩から神ちゃんに実行委員変わったん？』

重岡『ん？変わってへんで。』

そうシゲに前言われた。

じゃあ、なんで？

ずっと神ちゃんが代理で出てて、先輩がちゃんと仕事こなせるんかな。

神山『大丈夫。変更点とかは逐一Aに教えてるから。』

だったら安心、って言うわけでもないやんか。

　

　

思えば、海岸にも全く来なくなった。

俺と会うまでは毎日来ていたのに。

俺が高校で初めて先輩に話しかけた次の日から

海岸に来なくなった気がする。

記憶は定かやないけど

そこら辺やったと思う。先輩が来なくなったのは。

　

　

でも、当の本人には、聞くことができず。

シゲも神ちゃんもアオイ先輩も。

A先輩に対して、いつも通り接しているから

俺の勘違いなのかなと、俺も何も先輩に言わずに体育祭を迎えた。