[2]人間不信の安全地帯 (ページ9)

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＊ハツページ9

ハツside

あの時から、のんちゃんにバレていたなんて。

小瀧「こんな形でAさんを不登校にさせるなんて、最低やな。」

ハツ「待ってよ！

お願い、のんちゃん。

ごめんなさい。本当に悪いことをしたと思ってる。

だから、別れるのは考え直してくれない…？

私はのんちゃんと別れたくない。」

そう言って、のんちゃんのことを抱きしめる。

ボロい校舎だからか、誰もいない。

4月末とはいえ、まだ少し肌寒い。

のんちゃんの温もりを感じる。

離れていかないで。

小瀧「…無理。」

だけど、のんちゃんは想像以上に冷たかった。

…どうして？

のんちゃんだけは、私から離れていかないと思ってた。

だって、私の容姿やヒエラルキーに惚れていたじゃない。

私と別れたら、後悔するのはのんちゃん。

私のことを振るなんて、他の人は私に告白しても振られて恋が叶わないのに。

私と付き合えたのんちゃんは、他の男よりも10歩も100歩も先をいってるのに。

叶った恋を白紙に戻すなんて

馬鹿じゃないの？