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*重岡 ページ39

重岡side



ハツ「なんか…むしゃくしゃしちゃった。」





重岡「は?」





ハツ「大毅と一番仲良いのは幼馴染の私だって思ってたの。


自己紹介カード、手伝うって大毅に言ったら

Aさんと一緒にやりたいからって断られたのがむしゃくしゃして。」








重岡「えー、俺のせい?」

ハツ「へへ、うん。」









でも、気持ちはわかる。





俺も、小瀧とは親友やと思ってるけど




たまに、下校の時




流星とか言う奴のところに行くとかなんとか言って




一緒に帰ってくれへん時がある。




そん時は、流星に嫉妬するもんな。




全然流星は悪くないのに。







会ったことないけど。






ハツ「Aさんに嫉妬しちゃった。





私の方が友達たくさんいて、元気で、愛想もいいのに。」








自分で言うかよ。








確かにそうやけど。








Aにだって魅力はある。





友達をたくさん持ちたいハツにとっては





もしかしたら俺との距離をこれ以上近くも遠くもしたくなかったんやと思う。






重岡「ハツにも、ハツの良さがあるやん。







一途で、甘え上手で、人一倍おしゃれに気を使っていて









 









 









誰よりも、小瀧のことが好きなところ。」





 









 









そう言うと、ハツはいやな顔をした。









ハツ「もう、私に優しくしなくていいよ。






のんちゃんからも見捨てられた身だし





今、優しくされると






大毅のこと好きになっちゃうじゃん。」









重岡「アホ言え。」








俺とハツは、そんな関係になることはない。







それに。

 







重岡「ヨリ戻したいから、キャンプに小瀧も誘ったんやろ?」








だいたい、ハツの心情は読み取れる。







小瀧だけ誘う勇気はないから




とりあえず、俺を誘ったって感じやろ。









Aを誘ったのは、





自分のせいでAを不登校にさせてしまったせめてもの償い。




でも、Aだけやったら絶対こないから、ついでに神ちゃん。





だから、小瀧以外は、埋め合わせ要員なだけ。








それくらいは、分かってる。







分かってるけど、キャンプ楽しいもんな。





重岡「頑張れよ。」









ハツ「…ありがと。」









2人で砂をかき分けていたら









小瀧「…迎えに来いって、自分で戻れるやろ。」









いいところに、噂の小瀧望。

*小瀧→←*重岡



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作者名:きい | 作成日時:2021年4月28日 16時

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