*小瀧 ページ21
小瀧side
小瀧「ホンマなん?」
藤井「なにが」
小瀧「Aさんが妊娠したこと。」
流星の部屋。
流星は宿題をする手を止めて、俺の方を向いた。
藤井「ホンマやで。
神ちゃんとAさんが産婦人科に行く姿が目撃されていたから。」
…マジか。
やっぱり2人って付き合ってるんかな。
そう言えば、流星は俺の”濱田さん”という発言で、Aさんと神ちゃんの名前を挙げた。
小瀧「流星は濱田さんのこと知ってるん」
藤井「うん。
彼氏やろ?」
小瀧「は?誰の?」
藤井「え?しらんの?
濱田さんは、Aの彼氏やで。
まあ、中学時代の話やから
今は別れてるんかも知らんけど。」
小瀧「どういうこと?」
状況が追いつかない。
濱田さんと付き合ってた?
Aさんが?
藤井「え、望なんも知らんの?」
流星の話では、こうだ。
濱田さんと神ちゃんとAさんは、大阪の児童養護施設に入ってた。
そこの養護施設は大学生まで受け入れてくれていて、当時濱田さんは大学生やった。
Aさんは濱田さんと付き合ってて
だけど、神ちゃんと浮気をしていた。
Aさんは、一緒に神ちゃんと産婦人科に行ったら、妊娠が分かった。
小瀧「二人が産婦人科に行ったことが、学校中に広まったってこと?」
藤井「そう。写真がばらまかれてな。」
今回のハツがやったようなことに似た経験を、すでに二人は味わっていたのか。
藤井「それが学校でバレてから、みんなの2人を見る目が変わってん。」
それまでは、濱田さんがよく中学校にAさんを迎えに来ていたから、二人が付き合ってるもんやと思っていた。
なのに、Aさんは妊娠。
妊娠するという事実だけでもアカンのに、
相手が濱田さんやなく、神ちゃんやったということ。
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作者名:きい | 作成日時:2021年4月28日 16時