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Aside








小瀧「あの写真、盗撮したのはハツやで。」






「そっか。」





小瀧「恨むなら、あいつに。」








私は、誰に盗撮されたかなんて、どうでもいい。







みんなに私の素性を知られた事実が悔しい。









隠し切ることが






高校生活で私が一番重きを置いていたことなのに。





一瞬で崩れて






トモくんも、私のそばにいてくれない。









小瀧「あと、シゲと付き合うのだけは、やめてくれへん?」




「…はい?」





小瀧「あいつ、Aさんに今日の放課後告白するって言ってた。




Aさん、そのために学校きたんやろ?」









否定したいのに



否定できない自分にイライラする。




「忠告するために、ここまでわざわざ来たの?



もうHRだよね。」






私が誰と付き合おうが、勝手でしょ。





なんでそんなこと言われなくちゃいけないの。









 


 






 









小瀧「そう。








シゲは、Aさんの中学時代には興味なさそうやし。




俺は応援してたんやけど。









 





 





 









中学時代のことを知ってしまったら









 






 





やっぱり、Aさんを守れるのは神ちゃんしかおらんって









シゲも思うやろし。」









 








 







 
…え?





私は思わず、小瀧くんの方を見た。







息をすることさえ忘れるくらい







小瀧くんの真剣で鋭い眼差しが




私の目を傷つける。





私の中学時代の黒歴史を知ってるの…?



 









「…どうして。






まさか、濱田さんの知り合い?スパイ?」





小瀧「アホか。」









急に具合が悪くなる。





心拍数が上がる。





小瀧くんが狂人に見えてくる。







少し距離をとって





俯く。







動悸がおさまらない。









小瀧「自分で言うのもなんやけど、俺は口硬いから。




信用するかは、Aさん次第やけど…。









この学校で2人の秘密を知っているのは、俺だけやと思うから安心しいや。



それに俺も噂としてしか聞いてないから、真実かどうかも知らん。」









 






 





…濱田さんのことを知ったのは、きっと重岡から。





だけど、私が妊娠したことを知ったのは、誰から?









 









 

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作者名:きい | 作成日時:2021年4月28日 16時

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