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*小瀧 ページ2

小瀧side


小瀧「知り合いやったん…?」








流星も驚いている様子で









藤井「まじか。









望。あの2人にはいい噂はないんやで。」







流星が顔をしかめる。









藤井「あの2人、俺と同じ中学校」






小瀧「…マジ?」









じゃあ、やっぱりあの2人は同じ中学校で





大阪出身やったってこと。









あの2人に何があったんかを知ってる人がこんな近くにおったなんて。









小瀧「…どんな噂なん?」









聞くと、流星は俺の耳に近づいてコソコソ声で囁いた。









 





 





 









 





 






藤井「あの2人の間に赤ちゃんができてん。









そんで、泣く泣く中絶。」




 




 




 









小瀧「は…?」








俺は思わず流星の方を見た。





電車の音で幸い流星の言葉は他の人に聞こえていないことを望む。





妊娠した?




Aさんと神ちゃんの間に?





中学生で?


ほんで、中絶?


頭が回らん。









俺に一通の通知がなった。



シゲ大変なことになってる!Aと神ちゃんの写真流出!


シゲ俺も被害にあってる!助けて!早くきてや!








…待ってや。




頭が追いつかん。




タイムリーすぎて。





Aさんと神ちゃんの写真て。




なに、どんな写真?




中学時代の写真とか?





シゲも被害にあってるってどんなんやねん。









俺のスマホを除いた流星がため息をつく。







藤井「望。Aには近づかんほうがええで。



ホンマにあの2人、中学時代に孤立してたし。



特にAは、神ちゃんを誘惑したとかで汚い象徴とされてたから。



ビッチとか言われてさ。




神ちゃんは、中二までは普通にみんなと仲よかったんやけど。



あの一件があってからは、誰も寄り付かんくなったし。」









小瀧「俺は別にAさんに近づいてるわけちゃうで。」






なんで俺はこんな状況下でも冷静にいられるんやろ。





もちろんびっくりはしたけど。





俺には無関係な話やからかな。









藤井「それならええんやけど。」





近づいてるわけやない。




ただ、遠くから望遠鏡で覗く野次馬のような存在。






俺だけ電車から降りる。






流星は、この2つ先の駅が、学校の最寄り駅。









…シゲが心配。



そういえば、今日告白するって言ってたな。

*小瀧→←*小瀧



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作者名:きい | 作成日時:2021年4月28日 16時

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