烏野2年の孤爪さん その5

カラスが199羽 ページ37

見守り隊side





花「クッソ！孤爪ちゃんに続いて矢巾まで見失った...！！」

松「なんという失態...」

及「よし、今のうちに孤爪ちゃんと合流して...(花.松「させねぇよ？？？」ですよねっ！！！！！」







こっそり抜け出そうとした及川をひっ捕らえ、ギャーギャー騒いでいると、捜索中の2人が人混みの中に見えた






松「お、良かった...矢巾と合流したんだ...な...って？！？！？！」

花「バッ...！！大声出したら気づかれるだろ！！」

松「す、すまん...でも見ろよ、あの2人を！！」

花「あ？別になんも変わってねぇ...って...」








松川に言われ2人を見ても、何も変わってない


しかし、目を凝らしよく観察したら、変化している部分がひとつだけあった










それは...









花.松「「手ェ繋いでるるるるるるるるるるるるる！！！！！！！」」(小声)

及「はっ？！マジじゃん！！キィィィィィィィイ！！矢巾のくせにぃぃぃぃぃ！！」









そう、手を繋いでいるのだ！！！！(歓喜)








正確には孤爪ちゃんが矢巾を少し引っ張っている感じではあるが、手を繋いでいることには変わらない


これには見守り隊もニッコリ





松「良かったな矢巾...」ﾎﾛﾘ

及「恋人繋ぎじゃないので減点」

花「だまれクソ川、恋人じゃないんだから指なんて絡めたらキモがられるだろ。むしろノーマルの方が初々しくて良き」









確かに手は繋いでいる、孤爪ちゃんも楽しそう



矢巾の目標は早々に達成された訳だが、その当の本人が赤みがかってはいるものの、少し複雑な面持ちをしていた









それだけが見守り隊にとって疑問だった








花「あの感じだと、孤爪ちゃんから握られた感じだし、俺から誘いたかったって思ってるのかもなぁ」

松「まあまあ、今後の成長に期待しようや」

及「及川さんなら朝飯前だけどね！！」


花.松「「お前と一緒にすんな女たらしクソ野郎」」

及「なんか今日の2人岩ちゃんみたいでヤダっ！！！！」









こんなむさ苦しい茶番をしていると、どうやらターゲットに動きがあったようだ









『次、どこ行く？』

矢「えーっと、ここから近いのはペンギン...あ、11時からイルカショーもやるみたい」

『ペンギンさんと...イルカさん...！』









相変わらずさん付けをする孤爪ちゃん



ペンギンとイルカという単語を聞くと、目をキラキラと輝かせた








うーん流石は「はじめてのおつかいロリ」

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