カラスが198羽 ページ36
夢主side
矢「ご、ごめんAさん...見つけるの遅くなっちゃって...」
『ぇ...？』
掴まれた方向を見てみると、息を切らした秀くんがいた
ああ、そういえばはぐれてたんだった
感傷に浸ってからすっかり忘れてた
なんとか口から言葉を紡ごうとする
『わ、たしの方こそ...えっと、はぐれて、ごめんなさい』
矢「いやいや、俺が考え事してて、Aさんのこと見てなかったのが悪いから」
「ほんとにごめん」と謝る彼
あれ、なんだろ
矢「それより大丈夫だった？変な人に絡まれたりとか、人混みに酔ったとか...Aさん、1人で怖くなかった？」
なんで、こんなに安心してるんだろ
なんで、胸の奥がポカポカするんだろ
矢「えっと...Aさん？」
『...え？なに？』
矢「いや、返事無かったから...体調悪い？」
『ううん、へーき」
握られている左手をじっと見た
手を繋いぐのって、こんなにあったかいんだ
なぜか、さっきまでの寂しさは消えていた
すると、秀くんも私に合わせて握っている手を見つめた
そして慌てたように、バッと手を離す
なぜか顔が真っ赤だ
矢「ご、ごごごごっ、ご、ごめんなさっ！！///」
『...？何が？』
矢「だ、だだだって！！好きでもない男にてっ、手を握られるなんて、絶対嫌でしょ？！き、キモかったよね？！///」
矢「で、でもその下心があったわけじゃなく...いや、なかったといえば嘘だけど...じゃなくてっ！！えっとえっと...///」
「えっと」を繰り返しながら、あれこれ言葉を模索している秀くん
手を繋ぐらいでなんでこんなに焦ってるんだろう？？
すると、秀くんが照れたようにこう言った
矢「えっと...その、Aさんが寂しそうな、迷子に見えたから...咄嗟に手を握ってしまって...」
『...！！』
その言葉に、私は目を見開いた
矢「べ、別にAさんを子供扱いしてる訳じゃないんだけど(『うん、正解かも』...へ？？」
『私、寂しがり屋の迷子かも』
『だから、見張っててね秀くん』
にししと笑い、私は秀くんの手を再度握り、秀くんを引っ張り歩き出した
矢「へぁ？！？！なっAさんっ？！？！///」
『こうしてないと、また迷子になっちゃう。...私の事、1人にしないでね』
私は、誰に向けてその言葉を言ったのだろう
自分でも分からなかった
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ライチ(プロフ) - 矢巾くんとデートとかもう最高すぎて悶えまくってます...!!もう、落ちが矢巾くんでいいんじゃないかと思っているのですが...((というか、もはや早くくっついてくれって思ってしまっているくらいなのですが...w続き楽しみにしています!! (9月27日 22時) (
レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - とらぎゃろーるさん» コメントありがとうございます！！思ったよりも番外編が高評価で私もニッコニコでございます！！もう少しで後編出来上がるので、お待ちくださいませ！ (2021年8月20日 21時) (レス) id: 34ba8f3c5f (このIDを非表示/違反報告)
とらぎゃろーる - 番外編神過ぎません？それを書いたせんせー。さんも神過ぎません？これからも更新頑張ってください！！ (2021年8月20日 16時) (レス) id: 69cd9aa3ce (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - 如月日向さん» 番外編をお楽しみ頂けているようで何よりでございます！！後編も今編集中ですので、どうかお待ちくださいませ。これからも更新頑張らせていただきます！！ (2021年8月19日 22時) (レス) id: 34ba8f3c5f (このIDを非表示/違反報告)
如月日向(プロフ) - なんですかこの番外編…！！神ですか！？神ですね！孤爪ちゃんめっちゃかわいいです…更新頑張ってください！楽しみにしてます！！！ (2021年8月19日 18時) (レス) id: 6d25d91c67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せんせー。 | 作成日時：2021年8月19日 4時
