烏野2年の孤爪さん その5

カラスが188羽 ページ25

夢主side





黒「と、言うわけだ。元気でな、A」

研「お盆はこっちに帰ってきてね、いっぱい遊ぼ」

『うん...またね、研磨、クロっ』






2人から離れて、翔陽と一緒に手を振る






みんなの元へ向かう2人の背中をじっと見た



すると、研磨が振り返り「忘れ物」と言って、私の方へと駆けてきた









クロは顔を真っ青にすると、「あ、ちょっ待て研磨...！！公衆の面前だぞ！」と、慌てていた









『どーしたの、けんm(研「Aが寂しくないようにおまじない」







そう言うと、わたしの頬っぺにちゅーしてきた






烏野「「「...？！？！？！」」」

音駒「「「研磨がちゅーしたっ！！！！！」」」







騒がしくなるみんな




私の隣にいた翔陽なんて、顔を真っ赤にして湯気を出していた





日「け、けんまとAが...！！な、なな、ちゅーしてっ...？！？！///」

芝「け、研磨さん大胆...///」

黒「やっちまったか...」









ピタ、と涙はとまり、嬉しさで表情筋が緩んだ








研「ん、泣き止んだね。Aは笑ってる方が可愛いよ」




そう言う研磨に、ぽかぽかした感情が湧き上がる

気づいたら抱きついていた




『...っ！！研磨だいすきっ！！！』

研「うん、俺も好き」









こうして、波乱すぎるネコとカラスの再会は、幕を閉じたのであった___



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あの後烏野も解散



私は1人で帰路につく







明日明後日でゴールデンウィークは終わり


最後の2日間は部活はoffだそうだ









...もうみんな、いないよね...？？









周りを見ても人はいない、その事実を知ると、私はスッとうずくまった




『うぅ...けんまぁ...クロぉ...』

『もっと一緒にいたかったよぉ...』







止まったと思った涙が、また出てきてしまった



ヒック、グスッ...といっぱい泣いた









滝のようにに溢れる涙を、袖でゴシゴシと拭った...すると









パシャッ！！









『...！！シャッター...音？』




急に耳に入ってきたその音にびっくりし、涙を引っこめ、辺りを見回す





『だれも...いない...』







聞き間違い...？






と、疑問に思っていると、スマホからピコン♪、とLINEを受信した音が聞こえた







『あ、秀くんだ』







送り主は、青城でてきたお友達の矢巾秀くんだった



えっと...なになに









『"明後日って予定空いてる？"...とな？』

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