烏野2年の孤爪さん その5

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日向side






そんな中、Aだけは「ゲーム...！」と目を輝かせていた


チクショー！今日一の顔してるっ！！







澤「あの、ゲームするって...」

鳥「ああ、そのまんまの意味だ」




なぜゲーム...？？




鳥「まあ、孤爪がこんな状態ってのもあるし、お前らのリフレッシュも兼ねてだ」

鳥「最近、東京遠征やら追い込み練習とかで、お前らこん詰めてるからな。休むこともトレーニングだ」









にししっ、と笑うコーチ








すると、Aはコーチの元へ早歩きで近づき、キラキラした目ででこう言った




『64とか、ゲームキューブある？？あと、DSのカセット...けほっ』

鳥「舐めんな、ちゃんと揃ってる。というか、そんなもんもう古い古い。WiiもPS3もあるぞ」

『うぃー...？ぴーえすすりー...？？何それっ、私知らない...！！』








未知のゲーム機の名前に、興味津々なA


そんなAの頭ワシャワシャ、と撫でるコーチ









烏「そっか、お前からすれば未来のゲーム機になるわけか...タイムパラドックスとか起きねぇよな...？」

『未来の...げーむ！！！』








"たいむぱらどっくす"がなんなのかは知らないけど、Aが、今日初めてのぱあっと花が咲いたような笑顔を浮かべたのはわかる




え...俺、ゲームに負けたってこと？？？









Aはコーチの手を握りると







『早く行こ、繋心くん...！！』

鳥「わかったわかった、慌てなさんな嬢ちゃん」








と楽しそうにはしゃいでいた








菅「はい可愛いー！！俺も孝支くんって呼ばれたーい！！Aちゃんこっち向いてーっ！！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

清「私も、潔子ちゃんって呼ばれたい...あ、潔子お姉ちゃんでもいいかも」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

谷「えへへへ〜、可愛いよお姉ちゃぁん！！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ






と、セコム課がAを取り囲んで、連写を開始する






澤「いつもの光景なのに、Aが幼女になるだけで犯罪臭が凄いな...」

東「清水とやっちゃんはともかく、菅は完全にアウトだべ...」








すると、痺れを切らしたコーチが「ほら散った散った！」と言う








鳥「とっととクールダウンしてこい！」

「「「はいっ！！」」」

『げーむ...！げーむ...！』






リズムに乗りながら踵を上げ下げするA



...ようやく、小3として年相応な姿を見れた気がする









そう思った俺は、クールダウンに向かった









ー後編へ続くー

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