烏野2年の孤爪さん その3

カラスが96羽 ページ5

夢主side





すると、泣きまねをやめた及川さんは、翔陽を名指しする





及「ちっちゃい君、最後のワンタッチとブロード、凄かったね！」

日「え、えへへー」







ちょっと嬉しそうにする翔陽。








及「...次は最初から全力でやろうね。まだセットアップは見せてなかったし」









急に声のトーンが下がり、真剣な表情でそう言う及川さん。









及「あ、そうそう。勿論、サーブも磨いておくからね」






それにピクっと反応する蛍。



徹底的に狙われてたもんね...









それに、今日は3セット目の終了間際に及川が投入されたけど、本番は...最初からあの殺人サーブが炸裂するのだ。









及「君らの攻撃は確かに凄かったけど、レシーブがグズグズじゃ、直ぐに限界が来る」

及「強烈なサーブ打ってくるやつは、何も俺だけじゃないしね」









サラッと自分のサーブが強烈って言ってるのムカつく...まあ、確かに強烈だったけど...






すると、こちらに向かって1歩づつ歩く及川さん。









及「インハイ予選はもうすぐだ、ちゃんと生き残ってよ？」






すると、及川は飛雄を指さし...






及「俺はこの、クソ可愛い後輩を、公式戦で同じセッターとして、正々堂々叩き潰したいんだからさっ」









及川さんがそう言うと、翔陽は言い返すように「レシーブなら特訓する！」と言う...でも...









『翔陽...レシーブは、一朝一夕で上達するものじゃない。...経験が物を言う技術だよ』

日「ウグッ...！」


及「孤爪ちゃんご名答ー！それに、キャプテンくんも分かってるだろうしね」









すると、体育館の方に歩みを進める及川さん









及「大会までもう時間はない...どうするのか楽しみにしてるね」







やっと帰った...と、思ったら







及「あ、孤爪ちゃーん！！今度はちゃんと"及川さん"って呼んでねー！あと、連絡先はいつでも矢巾経由で言ってくれていいんだよー？」









なんてふざけた事を言ってきたので、私は顔を思いっきり逸らし、無視する









『...しばらく鰹節恐怖症になりそう』

菅「新種の病気だべ」









すると、大地さんは「確かに、インハイ予選まで時間はない」と言い放つ。






澤「けど、そろそろ戻ってくる頃なんだ」




日「...？何がですか？」

澤「烏野の、守護神...！」









...え、ノヤってそんな大層な異名で呼ばれてるの？

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