烏野2年の孤爪さん その3

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夢主side





夜「それで？去年みたいに俺ら(バレー部員)にお菓子は無いの？」









またまた意地悪な笑顔をして、私の手にある紙袋を指さすやっくん









『...あるけど...あんまり、美味しくないかも』




「それに、私なんかの手作り貰っても...、嬉しくないでしょ」と付け足す









夜「何言ってんだか...うまい不味いは置いといて、大事なマネからの贈り物だぞ？嬉しいに決まってる」

『なら、いいけど...』








私は"やっくん"と書かれた札のついた袋を取り出し、やっくんに渡す








『はい...いつも、ありがとやっくん』

夜「おう、こっちこそいつもありがとな！中身はなんだ？」



『クッキー...量産、しやすいから』

夜「流石効率厨研磨の妹、菓子作りでも抜かりねぇなww」



夜「で？お返しは何をご所望で？」

『やっくんのスーパーレシーブ...！』

夜「へ？そんなんでいいのか？」









「やっすいお返しだなぁ」とあっけらかんとするやっくん



スーパーレシーブを所望したのに、"安いお返し"と言い切るやっくん、カッコイイな









リベロ好きの私からすれば、やっくんのレシーブはもう最高のご褒美だ









『やっくんのディグ...レベル高いし、綺麗だし...私1番好き...だから、えっと...充分、お返しになる』









そう言いうと、やっくんは嬉しそうに笑い私の頭をなでる









夜「相変わらず可愛いこと言うなぁ！バシバシレシーブしてやるからな！」

『うん！』








すると、









黒「やめとけやっくん、こいつの手作りだぞ？腹壊すの確定だろ？」

『クロ、ウザイ...』







ニヤニヤしたクロが私をいじってきた







黒「だって台所爆破させたやつの菓子だぞ？」

『昨日は、爆破...してないもん』

夜「別に、友達と一緒に作ってたんだし問題ねぇだろ」









そう言うとやっくんは袋を開け、1枚のクッキーをパクっと頬張る




すると、やっくんは目を見開き、1枚、また1枚とクッキーを食べる









夜「...！なにこれ、うまっ！A！これめっちゃうまい！！サクサクホロホロで、店のやつみてぇ！」

『ほ、ほんと...！なら、良かった...』









ホッとため息をつく...やっくんが美味しいって言ってくれるなら安心だ









黒「ほほぉう...どれ、お兄さんにもそのクッキーちょうだいよ」

『ヤダ...私のお菓子、不味いんでしょ...？だったら食べないで』

.→←妹猫は兄猫に愛を伝える(バレンタイン小話)

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