カラスが5羽 ページ7
夢主side
『ｹﾎｯ...ちょっと体冷やしすぎたかも...ホットココア、買いに行こ...』
そう呟き、ベンチから立ち上がろうとする。
すると...
？「そこの、ベンチの人！危ない！！」
男子にしては少し高めのその声。
目線を上にやると、スピードに乗ったバレーボールが私の方に向かってくるのが見えた。
ｽｯ
自然とレシーブの構えをとる。
『...っと』
？「おお！スゲェ！！」
？「綺麗なフォーム...」
クロに鍛えられたこの体は、1年経ってもバレーの感覚を忘れていなかったようで、直撃しそうなボールは、レシーブによって舞い上がった。
飛んでくるボールに対して、ちょっとびっくりしたのは内緒。
私の真ん前に落ちたボールを2人は駆け足で回収しに来た。
？「ご、ごめん！怪我とかなかった？」
そう言い私の周りをワタワタするオレンジくん。
？「さっきのレシーブ、凄かったッス。綺麗なフォームで球速を殺す感じ、参考にさせてもらいたいぐらいでした」
ボールを拾い上げながら、レシーブをべた褒めしてくれる黒髪くん。
上履きからして、2人とも1年だろうか。
？「あ、俺日向翔陽！ほんとにごめんな！！俺がレシーブミスっちゃって...」
しょんぼりするオレンジくんは、翔陽。
？「...影山飛雄ッス。この下手くそが下手くそかましてスンマセンでした。」
語彙力が壊滅的な黒髪くんは、飛雄。
『...いや、怪我とか無かったし、大丈夫...。私は...孤爪、A。2人とも、毎日熱心だね』
そう言うと興奮したように翔陽と飛雄は発言する。
日「なあなあ！孤爪はバレーすんの？ポジションは？さっきのレシーブすっげえな！！スっと構えてバッと上げてさぁ！！めっちゃカッコよかった！！」
あ、この子ノヤと同じタイプだ...
影「お、俺も、レシーブ教わりたいッス...！孤爪さんのレシーブのフォーム、すっげえ綺麗で...下手なリベロよりも綺麗でした...！」
飛雄は多分バレー馬鹿なんだろう。トスと言い質問と言い、バレーに対する向上心が凄い。
『え、えっと...』
と、とりあえず質問の内容を整理しないと...。
そう思案していると、翔陽は私の上履きをみて焦る。
日「...え、もしかして2年？！お、俺タメ口とか呼び捨てとかしちゃった...ご、ごめんなさい！！」
バッと頭を下げる翔陽。初日のノヤみたいだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 844人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
死柄木朧(プロフ) - せんせー。さん» え、ありがとうございます！どこで式挙げますかね (2022年6月1日 21時) (
レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - 死柄木朧さん» レス遅れて申し訳ない！！ありがとうございます！！！！結婚しましょう！！！ (2022年6月1日 19時) (レス) id: 420ddb3e24 (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - イラスト神すぎません？！いや神ですマジ羨ましい…結婚してくだs……すみません調子こきました (2022年4月10日 21時) (レス) @page2 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - さくらもぉちさん» そう言っていただけるとモチベーションバク上がりします！！！！ (2021年10月18日 14時) (レス) id: 34ba8f3c5f (このIDを非表示/違反報告)
さくらもぉち(プロフ) - イラストめっちゃ可愛いです。想像していた女の子の倍可愛すぎて悶えてます。 (2021年10月18日 1時) (レス) @page2 id: 00493a13a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せんせー。 | 作成日時：2021年1月7日 5時
