烏野2年の孤爪さん

カラスが3羽 ページ5

夢主side






ようやく帰れると思ったのに、呼び出しをくらう。しかもノヤとセット。


...メンドクサイことじゃないといいけど。






2人で教師の前まで歩いていく。






先「孤爪にな、頼み事があるんだよ」

『な、ﾅﾝﾃﾞｼｮｳ...』








なんで私単体...。

...てか今更なんだけど、なんで私とノヤは隣同士なんだろ...。


苗字はカ行とナ行で結構離れてるはずなんだけど...。




まさか、今から言われる頼み事が関係してる...？









先「実はな、西谷は生粋のバカなんだ。」

『は？(は？)』





つい心の声が漏れてしまう。





先「こいつな、進学どころかどうやって入学したのかも謎なぐらい馬鹿なんだ。」

『は、はぁ...」

西「」








ノヤを見てみると、言いたくても言い返せないと言う顔をしていた。

...否定できないくらいには自覚あるのね。




てかちょっと待て、まさか勉強教えろとか言うんじゃ...(フラグ)









先「そこでだ、孤爪。お前、西谷に勉強教えろ。」

『ｴｯ...』


先「お前、テスト常に30位以内だからさ。それに現代文はかなり良いって聞いてるぞ。それなら自前の国語力で説明もできるだろ。」

『』








明らかメンドクサイの来ちゃったじゃん。


私、このために高成績キープしてたわけじゃないんだが...。









西「...A」




すると沈んだ声でノヤが私を呼ぶ。




『ﾅ､ﾅﾝﾃﾞｽｶ』

西「このとおり頼む！教えてくれ！！もう補習は嫌なんだ！！！あと大地さんの鉄槌！！！」







大声でそう言い、綺麗な90度のお辞儀をした。

てか大地さんって誰やねん。さっきから新キャラ出すぎな。






...正直、面倒臭いし、陰キャの私からすれば嫌がらせの他ならない。






まあでも...、









『...わ、たしでよければ...昼休み以外の休憩時間と、放課後...ちょっとなら教える...』








さっきまで陰キャの私と会話をしてくれた、優しい陽キャを無下にするほど、私は鬼ではない...はず...。


すると、ノヤは顔を上げパァっと笑顔になる。









西「ほんとか？！ありがとうA！！持つべきものは友だな！！」


そう言い、私の肩をグラングラン揺らす。






『ちょっ...わ、わかったかりゃ、ゆら、すな...！』






先「と、言うわけで頼むぞ、孤爪先生！(あぁ、あの万年スマホとにらめっこで有名な孤爪が西谷と話してる...！)」









こうして、波乱の新学期が始まった(白目)

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