カラスが22羽 ページ24
夢主side
さて、校内探検すると決めたものの...今は進学クラスが授業中だから、校舎の中を歩くのはやめたい...。
『...と、なると外の渡り廊下と、グラウンド...体育館、とかかな...?』
荷物を持ち、下の階へ降り、中庭をぬけてグラウンドわ見渡す。
そこにはサッカー部や陸上部、野球部などが活動している光景が広がっていた。
...そういえば私
『部活なんて、したこと無かったな...ケホッ』
別に、興味がなかった訳ではない。
誰かと一緒に、何かをしてみたかったのは確かだ。
でも、私は運動が嫌いで、手先は不器用、肺活量もなければ、コミュニケーションもとれなかった。
そんな私がどの部活に入れると言うのだろう。必然的に、部活をするという選択肢が無くなっていたのだ。
...強いていえばバレー部だったら希望はあったが、クロと研磨なしで1人で部活に身を置くのは、当時の私からしたらとんでもない事だった。
話したことも無い女子、それも大人数だ。もう恐怖でしかないよね。
かと言って中学はマネージャーなんてものもないので、部活に入らなかった。
『...今からでも何か、ゲーム以外の趣味...始めてみようかな...?』
そんなことを思いながら、テニスコートやプール、武道場、弓道場や体育館など、様々な場所を回る。
体育の授業などで使うことはあっても、こうまじましまと観察したのは初めてだった。
野球ボールを打つバットの音、バスケットボールの弾む音、サッカー部員たちの声や、弓道部の的を射る姿など。
放課後の学校を彩る、様々なものが新鮮に感じた。
一通り回り終え、最後の場所に着く。
他の体育館より小さめで、バスケットコート1面分ほどの大きさのある体育館だろう。
ドアが閉まっていて、シューズのキュッキュッという音や、特有のボールを弾く音が聞こえる。
おそらく、ここが男バレの使っている体育館だろう...。
さすがに部外者の私がドアを開ける訳にもいかないな...
キョロキョロと辺りを見渡すと、下の方に小さな窓があり、開いているのが見えた、
...ちょっと覗いちゃおっかな。
この時の私の好奇心が、私の高校人生を大きく変えることとなった___
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死柄木朧(プロフ) - せんせー。さん» え、ありがとうございます!どこで式挙げますかね (2022年6月1日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - 死柄木朧さん» レス遅れて申し訳ない!!ありがとうございます!!!!結婚しましょう!!! (2022年6月1日 19時) (レス) id: 420ddb3e24 (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - イラスト神すぎません?!いや神ですマジ羨ましい…結婚してくだs……すみません調子こきました (2022年4月10日 21時) (レス) @page2 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - さくらもぉちさん» そう言っていただけるとモチベーションバク上がりします!!!! (2021年10月18日 14時) (レス) id: 34ba8f3c5f (このIDを非表示/違反報告)
さくらもぉち(プロフ) - イラストめっちゃ可愛いです。想像していた女の子の倍可愛すぎて悶えてます。 (2021年10月18日 1時) (レス) @page2 id: 00493a13a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せんせー。 | 作成日時:2021年1月7日 5時